インタビュー:藍井エイル「なぜか切なくなってしまう、絶対的なマイナー感」
藍井:元々デモがあって、仮歌詞がすごく良かったので、そのまま活かして。特に1番の部分は加藤さんが書いてくださったんですけど、すごく綺麗な世界観を持っていて、情景描写が色々な角度から描かれていると思ったんです。私は、その綺麗な世界観を引き継いだまま、主人公の感情にフォーカスを当てたくて。ただ、主人公に寄り添い過ぎると、ジャンルが変わってしまうと思ったので、ちょっと遠回りしたり、情熱的になり過ぎないように書かせてもらいました。
――アニメ『アルスラーン戦記』のエンディングテーマに起用されていますが、エンディングの映像を観て、如何でしたか?
藍井:『ラピスラズリ』は、真っ青な夜空に三日月が出ていて、荒野の中を、色々なものを背負って、葛藤しながらも前に進んで行こうとする主人公の姿を想像しながら歌っていたんですけど、まさに想像していた情景がエンディングの画になっていたので、すごく驚きました。夜空の下、荒野を主人公が馬に乗っているシーンがあって、「デジャブ!?」と思って(笑)。すごく感動しましたし、嬉しかったです!
――3曲目の『リンドウの花』も作詞を担当されてますが、どのように書かれたのですが?
藍井:私の中で主人公は男性で、ずっと想いを寄せている人がいるんだけど、なかなか上手く形にならなくて。すごく切なくて、心がぐしゃっとなりそうなシーンを描いていて。好き過ぎて辛い感情を「不幸せなあなたを愛している」というリンドウの花言葉に例えました。
藍井エイルの大きなテーマとしては、どんな暗闇の中でも、小さな光でも、必ずそこに向かっていきたい、掴んでいきたいという、希望を歌えればいいなと思っていて。『リンドウの花』って、暗くて、全然希望と結びつかないように感じる方もいると思うんですけど、私自身の経験として、切ない曲や悲しい曲、ダークな曲を聴いた時に、自分の気持ちを歌ってくれているような気がしたり。泣きたいのに泣けなくて、曲が後押しして泣かせてくれたり。映画にも似た部分があると思うんですけど、遠回りになるかもしれないけど、光へ繋がる形もあると思っていて。自分の楽曲を聴いてくれる方が、心が軽くなれたらいいなという願いを込めながら作りました。