「劇団、江本純子」新作公演 vol.2『常に最高の状態』。
「毛皮族」を主宰する江本純子が、「毛皮族とはちょっと違う芝居」を始めようと今年4月に立ち上げた「劇団、江本純子」 。6月末に行われた第一回公演vol.1『セクシードライバー』(前田司郎、安藤玉恵 出演)は、各回とも会場からギュウギュウに観客が押し寄せる大盛況ぶり。その前に行われた第0回公演のvol.0『まじめな話』(町田マリー、江本純子 出演)は、東京の他に福岡でも上演された。そして7月28日(火)から、キャストを5人に増やした待望の新作『常に最高の状態』が上演される。
江本(中央)と、実際はコワくない出演者たち。(お稽古場にて)
8月8日より上映される映画『童貞放浪記』(ヒューマントラストシネマ文化通り)に“秘密アリ”の事務員役で出演している内田慈が、控えめな映画とは打って変わって“きつい毒”を吐く。内田の口から飛び出す“シニカルで暴虐的”なセリフが母親世代の女性二人(池谷のぶえ、柿丸美智恵)とダービーのような“女の戦い”を生んでしまい、更に理解者であるはずの若い芸術家の二人(内田亜希子、安藤聖)との間にも「どす黒い何か」が渦巻いてくる。
「私たちオバサンだから・・・。」という言葉で何でも済まそうとする主婦たちはたしかに人畜無害であるが、他人のコダワリを理解しようとしない“無神経”さを持ち、逆に仲間の才能を“認めない”事で自分を保とうとする若い芸術家のたまごたちは、ひどく未熟な人間に見える。しかし、これらは誰にでも起りうる感情で、女性が5人も集まれば、何かしら「モヤっと」した感情が沸きあがり心の内はみんなバラバラ。誰しも自分がかわいいのだ。
物語の後半、明らかになる内田慈演じる若い女性の「心の苦しみ。」情報の発信が便利になりすぎた社会において、「人を深く傷つける事」がいかに簡単になってしまったか、劇中ところどころに散りばめられる女性たちの時にはおかしく、時には見るものを呆れさせる無神経な行為や心ない言葉の全てがこの「苦しみ」につながっている。
女性ならではの創作に意欲的な江本。
女性の内面を浮き彫りにするような脚本は、女性の多い劇団や大学のサークルで演劇活動を続けてきた江本純子ならでは。後半の「心の苦しみ。」は、江本の苦い経験が下敷きになっている。
元々強気だが、酒が入るとさらに陽気で豪快になってしまうオバサンの一人(柿丸美智恵)のキャラクターがやたらと面白い。
「劇団、江本純子」 の最新公演『常に最高の状態』は、渋谷のギャラリー LE DECO7月28日(火)〜8月2日(日)まで、全9回公演。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)
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