中国の対日レアアース磁石輸出が1年ぶり低水準、輸出規制の影響続く―台湾メディア
台湾メディアの聯合報は22日、5月の中国から日本へのレアアース磁石の輸出量が昨年5月以来の最低水準に落ち込んだと報じた。
記事は、「中国と日本の関係悪化が続く中、中国から日本への一部重要鉱物の輸出が低水準にとどまり、ここ数カ月続く減少傾向が継続した」と報道。中国の税関総署が20日に発表した統計を基に、5月の中国からの日本へのレアアース磁石の輸出量が前月比34.6%減の123トンとなり、3カ月連続で200トンを下回ったことを伝えた。
その上で、「レアアース磁石は電気自動車(EV)や産業機械のモーターなどに広く使用されており、性能向上のために添加されるジスプロシウムなどの品目はすでに輸出規制対象となっている。とりわけ高性能磁石については、輸出許可の取得が難しくなっているとの見方が出ている」とした。
また、「中国の5月のレアアース磁石輸出総量は前月比7.7%減となっているが、日本向けの減少幅はこれと比べても明らかに大きい」と指摘。この中で、テルビウムとジスプロシウムについては昨年11月以降、日本向け輸出が行われておらず、イットリウムも昨年12月以降、ごく低い水準の輸出にとどまっていると伝えた。
記事は、「中国は2025年4月から一部の重希土類およびそれらを含む磁石の輸出規制を開始し、今年1月には日本向けの軍民両用品(デュアルユース品)に対する輸出審査を厳格化。タングステンについては今年2〜4月は日本向け輸出がゼロとなり、5月も輸出再開には至らなかった」と説明した。
そして、「中国の輸出規制の影響を受け、日本は代替調達先の確保を急いでいる」とし、その一例として信越化学工業が08年以来初となる新たなレアアース精製施設の建設計画を発表したことを伝えた。(翻訳・編集/北田)
