母の「遺品整理」で“箱入り食器”を処分。後日「マイセン」「ウェッジウッド」が混じっていたと知り驚きました!リサイクルショップでは安く見積もられることもあるのでしょうか?
箱入りや未使用の食器は処分前に確認する
遺品整理では、食器棚や押し入れから大量の食器が出てくることがあります。普段使いの皿だけでなく、引き出物、記念品、来客用のカップ、箱に入ったままのセット食器なども多いでしょう。家族から見ると「使っていない古い食器」に見えても、未使用で箱が残っているものは価値がつくことがあります。
特に確認したいのは、ブランド名、シリーズ名、裏印です。食器の裏側には、メーカー名、窯元、ブランドロゴ、産地名などが書かれていることがあります。箱にはシリーズ名や品番が書かれている場合もあります。これらは価値を調べる手がかりになります。
たとえば、世界的に有名なマイセンやウェッジウッドなどのブランドは数万円からときには100万円近くの市場価格となっているものもあります。和食器であれば、桐箱が付いていれば分かりやすいでしょう。九谷焼や伊万里焼なども同様に、数万円を超えることは少なくありません。
廃盤品は、すでに新品では買えないため、同じシリーズを集めている人や、割れた分を買い足したい人に需要があります。未使用、箱付き、説明書付き、セットがそろっている品は、査定でも評価されやすい傾向があります。
遺品整理に関する情報でも、ブランド食器や作家物は状態が良ければ買取対象になりやすく、箱や付属品、未使用、セット欠けなしがポイントとされています。
反対に、箱を捨ててしまうと、未使用品としての印象が弱くなることがあります。箱が古く見えても、すぐに処分せず、食器と一緒に保管しておくほうがよいでしょう。
すぐ捨てずに「保留する箱」を作る
遺品整理で見落としが起きやすいのは、短時間で一気に片付けようとするときです。気持ちの整理がつかないまま作業を進めると、価値のあるものや思い出の品まで捨ててしまうことがあります。
見落としを防ぐには、「使うもの」「売るか調べるもの」「処分するもの」の3つに分ける方法がおすすめです。特に、判断に迷う食器はすぐに捨てず、保留箱に入れましょう。
箱入り、未使用、ブランド名がある、絵柄が特徴的、セットになっている、重厚な箱に入っている食器は、保留に回す価値があります。使用済みであっても保存状態によっては、意外な高額品が混じっているかもしれません。業者に遺品整理を頼む際は、できるだけ立ち会うようにするとよいでしょう。
保留箱に入れた食器は、後日落ち着いて調べます。スマホで箱の文字や裏印を撮影し、ブランド名やシリーズ名で検索しましょう。画像をそのまま検索にかける方法もあります。
フリマアプリやオークションサイトで同じ品が実際に売れているかを見ると、おおよその相場が分かります。出品価格ではなく、売却済み価格を見ることが大切です。
前述したような有名なブランドや焼きものでなくても、思ってもみないお値段が付くこともあります。使用済みで多少の年季を感じても、それが味と捉えられることも少なくありません。とにかく、まずは確認してみるという姿勢を持つと失敗を回避できるでしょう。
また、家族で確認することも大切です。母が大切にしていた食器には、金銭的な価値だけでなく、思い出としての意味があるかもしれません。売る、使う、形見分けする、寄付するなど、処分以外の選択肢も考えられます。
価値が分からないときは複数の買取先に相談する
食器の価値は、一般の人には判断しにくいものです。リサイクルショップでは安く見積もられても、ブランド食器を扱う買取店では評価されることがあります。反対に、ネットで高く出品されていても、実際にはなかなか売れない場合もあります。
まずは、ブランド食器専門の買取店、骨董品店、リサイクルショップなどに相談してみましょう。オンライン査定に対応している店なら、食器の表面、裏印、箱、セット内容を撮影して送るだけで、おおよその査定額を確認できることがあります。
1社だけで決めないことも重要です。食器は、店によって得意分野が違います。国内陶磁器に強い店、海外ブランドに強い店、作家物を評価できる店などがあります。廃盤品の需要を知っている店なら、一般的な不用品より高く評価してくれる可能性があります。
フリマアプリやネットオークションで売る方法もあります。高く売れる可能性はありますが、写真撮影、説明文、梱包、発送、購入者対応が必要です。食器は割れやすいため、配送中の破損にも注意が必要です。手間をかけたくないなら買取店、高値を狙うなら個人売買というように、目的に合わせて選びましょう。
まとめ
遺品整理で箱入りの食器を処分する前には、ブランド名、シリーズ名、裏印、箱や付属品の有無を確認することが大切です。廃盤品や未使用品、セット品は、コレクターや買い足しをしたい人に需要があり、価値がつくことがあります。
見落としを防ぐには、すぐに捨てず、判断に迷うものを保留箱に分けましょう。スマホで裏印や箱を撮影して検索し、同じ品の売却相場を確認するだけでも、後悔を減らせます。
遺品整理は、早く片付けたい気持ちになりやすい作業です。しかし、故人が大切に残していたものには、お金だけでなく思い出の価値もあります。処分前に一度立ち止まり、調べる時間を作ることが、納得できる整理につながります。
出典
国民生活センター 遺品整理を頼むときは、事業者選びは慎重に
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
