北中米ワールドカップ担当主審に選出されていたソマリア人のオマル・アルタン氏がアメリカから入国を許可されなかったため、担当リストから外れることになったようだ。『BBC』などが伝えている。

 複数メディアの報道によると、米税関・国境警備局はイスタンブール空港から渡米したソマリア国籍の人物について、審査上の懸念から入国を拒否したと発表。氏名や拒否した具体的な理由は公表されていないが、アルタン主審とみられている。ソマリアはドナルド・トランプ大統領が入国制限を設定している国の一つとなっている。

 国際サッカー連盟(FIFA)は声明でアルタン主審がアメリカに入国できなかったことを認め、「W杯でのトレーニングや審判担当ができないことを確認した」と伝えた。開催国・アメリカの対応については「FIFAはビザ審査を含む開催国の入国管理手続きには関与しておらず、当局から現時点ではアルタン氏の状況に変更はないとの連絡を受けている。過去のFIFA主催大会と同様に、誰にビザを発給して入国させるかは、最終的に開催国政府が決定する」と説明した。

 34歳のアルタン主審は昨年のアフリカサッカー連盟(CAF)最優秀審判員賞を受賞した実力者で、ソマリア人審判員として初めてW杯を担当する予定だった。北中米W杯はカナダとメキシコでも試合が行われるものの、審判員の拠点がアメリカのマイアミに設置されているため合流できない見通し。同氏は『スカイ』などを通じて「キャリアの次の挑戦に向けて集中する」とコメントし、「メッセージを送ってくれたサッカーファミリーに感謝するとともに、仲間たちがW杯で大きな成功を収めることを願っている。今後の大会で再び彼らと共に活動できることを楽しみにしている」と伝えた。