スポニチ

写真拡大

 ◇交流戦 ソフトバンク8―3巨人(2026年5月26日 東京ドーム)

 「日本生命セ・パ交流戦」が26日に各地で開幕し、ソフトバンクは栗原陵矢内野手(29)が3回に両リーグ単独トップに立つ13号3ランを放つなど、2019年7月23日のロッテ戦以来7年ぶりのチーム1イニング3本塁打。投げては大津亮介投手(27)が7回1失点と粘り、5勝目を飾った。今季2度目の4連勝と、連覇&V10を目指す交流戦とともに乗ってきた。

 捉えた打球がぐんぐんと伸びていく。4番にふさわしい放物線だ。流れを決定づける栗原の打球は東京ドームのバックスクリーンへ一直線に到達した。

 「つないでもらったチャンスを絶対にいかそうと思った。入るような手応えはなかったけど、芯に当たってくれたので良かった」

 3回1死一、二塁。先発・則本の高めに浮いたスライダーを見逃さなかった。パ・リーグでは1位をひた走るが、交流戦初戦で阪神・佐藤輝も抜き去る12球団単独トップの13号3ラン。36打点もリーグダントツである。

 そうそうたるメンバーが並ぶ打線で、5月に入ってからは主に4番を任されている。かねて「ただの4番目にいるというだけ」と口にするが、5月は月間8本目とアーチは止まらない。好調の要因は見えているからだ。初回2死一塁では実に12球粘った末に四球を選んだ。「いいスイングを続けられたことが良かった」と素っ気なく語るが、投手側からすれば隙が一切ない。

 打線の流れがいい。0―0の3回1死、1番に定着する正木が則本の直球を左翼席へ決勝の2号ソロ。今季は右足の蜂窩(ほうか)織炎で出遅れたが、15日の楽天戦で復帰以降、これで9戦連続安打と気を吐いている。東京ドームに観戦に来ていた実兄の誕生日だったそうで「絶対に打ちたかった。おめでとう」と照れ笑いする。

 栗原の後を打つ「5番」も機能した。プロ初のクリーンアップとなる5番に抜てきされた山本恵が、4番に続いて2者連続本塁打となる1号ソロ。「いい流れの中、思い切って自分のスイングができた」。右翼ポール際への打球はファウルと判定されたが、審判団の協議の末に覆ったうれしい一発となった。

 球団の1イニング3発は19年7月23日ロッテ戦(ヤフオクドーム)の初回に今宮、松田宣、デスパイネが3者連続本塁打して以来7年ぶり。交流戦では同年6月4日の中日戦(同)の初回(釜元、グラシアル、松田宣)以来だ。今季と同じ交流戦開幕戦でそのままV。験のいい3発になった。

 「正木のホームランに始まって栗原の3ランが大きかった」と小久保監督。今季2度目の4連勝とし、2年連続10度目の交流戦Vへ最高のスタートを切った。(木下 大一)