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 ◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部プレーオフ準々決勝 東京ベイ 26―3 BL東京(2026年5月24日 東京・秩父宮ラグビー場)

NTTジャパンラグビーリーグワン1部プレーオフ準々決勝 東京ベイ26―3BL東京(2026年5月24日 東京・秩父宮ラグビー場)

 BL東京のSOリッチー・モウンガ(31)は、試合終了の笛が鳴るとピッチに座り込んだ。「持っているものを出し切った。勝つことはできなかったが、誇りに思う」。その後は客席を丁寧に1周し、友情を深めたリーチ・マイケル(37)と抱擁した。

 ニュージーランド代表の不動の司令塔で、2023年W杯フランス大会では、オールブラックスを準優勝に導いた。巧みなゲームメークと個人技による突破力で、世界的SOの地位を確立。同年にBL東京入りした際は、驚きをもって迎えられた。

 今季が3季目。試合中にカットした左まぶたにテープを貼ってミックスゾーンに現れたモウンガは「東芝(BL東京)の日々が終わるのは寂しい」と第一声を発した。昨季終了後に、今季限りで帰国することを明言。3連覇を目指したが「3連覇はなかなかできることではない」と話した。

 「日本での経験は、わたしの人生を変えた」と言うほど、濃密な3年間だった。家族とともに来日し、BL東京のホームである東京・府中市に住んだ。チームはもちろん、ファンとも積極的に交流し、地元の居酒屋の常連にもなった。

 培った友情。家族の誕生日にもプレゼントを贈ってくれたファン。「わたしがいなくなれば閉店する」と笑う、行きつけの店。「食べ物、ビール、シンプルなライフスタイル」のすべてが「最高の経験だった」と振り返った。

 27年W杯でオールブラックスに返り咲くために、母国に帰る。ニュージーランド協会所属に戻り、再び代表資格を得るためだ。「今、わたしに一番、大事なのは、オールブラックスに選ばれること」と話したが「(日本には)感謝しかない。感謝しきれない経験をさせてもらった」と繰り返した。鮮烈な記憶を日本に残したモウンガは、再び世界の舞台へ戻る。