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中学生の頃に雑誌で見て憧れた2CV

去る3月22日に愛知県南知多で開催された『チッタ・ミラマーレ2026』は、愛車を海の前に並べ、のんびりしたり、オーナー同士の親睦を深められたりするため、今回も数多くのクルマ好きが参加した。シトロエン2CVオーナーのきたさんも、その中のひとりだ。

【画像】2000年までの欧州車150台から選んだ2台!『チッタ・ミラマーレ2026』 全32枚

人との出会いと同じように最愛のクルマとすぐさま巡り合えるケースもあるが、そうでない場合も多々あり、きたさんは後者だった。


なかなかイイ出会いがなく、1990年式のシトロエン2CVを買ったのは2011年のことだった。    高桑秀典

「通勤の足として使っていたスズキ・カルタス・コンバーチブルを手放し、2CVを買おうと思ってたまたまディーラーに行ったら、幼稚園時代の同級生がセールスとして働いていたんですよ。それで2CVよりも新車の(シトロエン・)エグザンティアのほうがいいぞ、と勧められ、ブレークの新車を買ってしまいました」

就職したときにフォード・フェスティバを買いに行ったらキャンバストップの納車待ちが1ヵ月半だったので諦め、結局、屋根ありを購入。また、友人が先にNA型マツダ・ユーノスロードスターを買ってしまったので、こちらの購入も諦めたことがあるのだという。どうしてもオープンカーに乗りたくて迎え入れたのが、カルタス・コンバーチブルであった。

「エグザンティア・ブレークは快適でしたが、やはりドナドナされる回数が多くなり、高額の修理費がかかるようになったので再び2CVを探すことにしたんですよ」

一時期、通勤車が不要となったが、また使うことになり、4気筒エンジンだが燃費がリッター8kmぐらいだったことも買い替え理由となった。

ついに念願だった2CVを購入

子どもたち(1993年と1996年生まれ)が大きくなり、きたさんのもとに2CVを買える好機が到来した。

再び本気で探すことになり、幼稚園時代の同級生がいるディーラーを再訪したら2CVの売り物があったがこれはパスし、京都のショップで購入した。


100円ショップで買った簾がルーフにぴったりで夏も快適。増設トランクも似合っている。    高桑秀典

「私が買った2CVは箱入り娘で、前オーナーは車庫でちょっとだけエンジンをかける程度だったようです。2011年に買って、フレンチブルーミーティングに行ったら凄いオーナーさんがいて、2CV用の増設トランクを造っていたんですよ。その後、縁あって私も使うようになりました」

その『縁』とは、通勤で地元の道を2CVで走っている時の信号待ちで、横に並んだ初代パンダの女性オーナーが増設トランクを持っていて、ビーチパラソルと交換した(!)のだという。

「2CVとパンダを道端に駐車し、ちょっとだけ立ち話をしてみたら、その女性オーナーは私が参加したフレンチブルーミーティングに来ていたことが分かりました。それで、亡くなったご主人が2CVのスペシャリストで、もう増設トランクを使わないので……ということで託してくれたんです。でもお互いに、借りあいっこしているということになっています」

なお、ボタン部分を引っぱって選曲する純正ラジオを装備している2CVは現在も通勤の足として活躍しており、家を朝早く出て、夜晩くに帰宅するのでエアコンは必要ないそうだ。

フィアット・ヌォーヴァ500Fベースの超希少

2000年までの欧州車が約150台ほど集まった『チッタ・ミラマーレ2026』では、1968年式『フランシス・ロンバルディ・コッチネラ』のようなレア車を拝見することもできた。

ずっとイタリア車ばかりを愛用してきたというオーナーの下村さんは、1988年にフィアット・パンダ・スーパーi.e.を購入。その後、ランチア・テーマieターボ、マセラティ・クアトロポルテV6 2.8 シリーズ4、マセラティ・グランスポーツ(カンビオコルサ)、3代目マセラティ・ギブリなどを乗り継いできた。


フィアット・ヌォーヴァ500Fベースの希少車、『フランシス・ロンバルディ・コッチネラ』。    高桑秀典

奥さまにもお話を伺ったら、子どもが学校で熱を出した際にイタリア製の左ハンドル車で迎えに行っていたので、いつも先生たちが訝しがっていたそうだ。

「今、5年ぐらい前に購入した1972年式のフィアット・ディーノ2400クーペと、2年ちょっと前に増車した1989年式のフィアット・パンダ1100CLXも愛用しています」

コッチネラは昨年の年末に国内3人目のオーナーとして買ったらしいが、購入時の話が興味深かった。

「旧くて小さなイタリア車もいいなと思い、ネットで調べてみたら個人売買サイトでコッチネラを見つけました。フィアット・アバルト750GTザガートも所有している人から買ったのですが、ダブルバブルも一緒に買います? と提案されたものの、そちらは引き受けませんでした」

なお、コッチネラはフィアット・ヌォーヴァ500Fベースなので、トラブルが発生してもなんとかなると思い、迎え入れたそうだ。