止まらぬ虎の大砲 MLB名門はGMら“大規模スカウト軍団”を派遣 三冠&OPS1.000超えの佐藤輝明は米球界でも「話題の男」に

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阪神で進化を続け、猛打を振るっている佐藤(C)産経新聞社

 虎の大砲が止まらない。阪神の佐藤輝明だ。

 昨季のセ・リーグで昨季はいずれもキャリアハイとなる打率.277、40本塁打、102打点を叩き出した27歳は、プロ6年目の今季もすこぶる調子が良い。むしろ、単純に結果だけでみれば、より進化したとも言えよう。

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 5月20日の中日戦を終えた時点での佐藤の打撃成績は、打率.372(リーグ1位)、12本塁打(同1位)、35打点(同1位)と堂々の“三冠”。さらにOPSは両リーグで唯一の1.000を超える1.191で、出塁率.454、長打率.737、ISO.365と軒並みハイアベレージを叩き出している。

 ストライクゾーンの空振り率は12.59%と低く、一方で四球率は9.5%と高い。際どい配球も見極められている姿は、かつて打席内での確実性を不安視され、二軍降格も味わった未完の大砲のそれではない。いま、虎党の熱狂を生んでいる背番号8は、まさに「敵なし」と言えよう。

 日本球界で異彩を放つ佐藤の名は、当然ながら海を渡り、米球界内でも広く知れ渡っている。実際、複数のMLB球団の幹部やスカウトが来日し、甲子園などで熱心な視察を展開。ポスティングシステムを利用しての将来的なメジャーリーグ移籍の可能性を探っている。

 米メディアでも阪神が誇る和製大砲の存在は大きくクローズアップされている。米版『Yahoo! Sports』は「テルアキ・サトウとは一体何者なのか」と銘打ったリポートを展開。とりわけ熱心に観察を続けるフィリーズの動きを伝えた。

 直近5シーズンで2度の地区優勝を飾っている名門は虎の大砲に夢中だ。同メディアによれば、GMを務めるプレストン・マッティングリー氏を筆頭に、GM補佐のホルヘ・ベランディア氏、国際スカウト部長のデリック・チャン氏、国際スカウト副コーディネーターの大塚虎之介氏が来日。佐藤の地力を直に視察し、将来的な獲得に向けた動きを追っているという。

 以前から日本市場の開拓に熱心だったフィリーズは、「NPBの大物フリーエージェントを獲得したいという明白な願望がある」。加えて来季以降に主軸のFAによって空きが出ると予想されるサードは補強ポイントでもある。そうした中で佐藤は、球団の事情とまさに合致するというわけだ。

 複数の幹部たちを含んだ大規模なスカウト軍団を派遣し、佐藤の一挙手一投足を追っているフィリーズ。この動きは、今の佐藤に名門を本気させるだけの魅力があるという証左と言えるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]