強盗殺人容疑で逮捕された指示役・竹前海斗容疑者(読者提供)

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 栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件。闇バイトで集められた実行役の少年4人にリアルタイムで犯行を指示していたとして、竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)が強盗殺人の疑いで逮捕された。

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 海斗容疑者の地元である横浜で取材をしたところ、かつては叔父の会社で真面目に働き、シャイで面倒見の良い一面を持っていたこと、そして最初の結婚を機に落ち着いた生活を送っていたことなどがわかってきた。しかし、ある"事件"を境に彼の人生は暗転していく。【前後編の後編。前編から読む】

 男がトクリュウの指示役にまで堕ちてしまったのはなぜなのか。海斗容疑者の様子が変わっていった時期には、前妻との離婚も重なっていたようだ。前編でも証言した海斗容疑者がかつて常連として通った店の女性店主がこう振り返る。

「今の奥さんとは別の子と結婚し、子どもができたんです。それから飲み歩く姿を見る頻度も減って、ヤンチャも少し落ち着き、仕事に打ち込んでいた印象でした。でも夫婦生活は長くは続かず、5年ほど前に『俺は離れたくないんだけど、別れることになった』と本人から直接聞きました。かなり落ち込んだ様子で、詳しい理由は聞けなかった」(前出・飲食店店主)

 ちょうど同じ頃、海斗容疑者は警察沙汰を起こしている。当時の全国紙報道によれば、2021年9月にわいせつ誘拐と神奈川県青少年保護育成条例違反で逮捕され、翌月に不起訴処分を受けた。

 女性店主はこの頃から、"悪い噂"を耳にするようになったという。

「もしかしたら別の警察沙汰の話かもしれませんが、海斗の仲間が『あいつは仲のいい人に裏切られた』『罪を被った』と言っていました。ただのヤンチャ坊主とはいえ、後輩の面倒見もよく友達思いでしたからあり得る話です。その頃からめっきり、街では見かけなくなり心配していたのですが……」(同前)

 小中学校の同級生もこう口を揃える。

「女性トラブルがニュースになってしまって、地元を歩きづらくなったんだと思います。付き合いがあった地元の友達の中にも、離れてしまった人がいます。それ以降、同級生も海斗が何をしているかあまりわからない状態になった」

 女性店主は1年ほど前、海斗容疑者の叔父からこんな"忠告"も受けたという。

「『世話できなかった。もう海斗とは関わらないほうがいい』と言われたんです。お店に迷惑がかかってはいけないという"忠告"だったんでしょう。ただのヤンチャではないなとすぐにわかったけど、彼は客でもありますからそれ以上、深くは聞きませんでした。海斗を自身の会社の"後継者"にと言っていたくらいだったのに……。

 実は今の奥さんとの子どもが生まれてから、お店の前で一度だけ海斗に会っているんです。路肩に車を停めて、赤ちゃんをあやしていました。お店の営業中だったから、『元気にしてた?』『子どもできて。泣いて困ってます』くらいの会話しかしなかったけど、前よりすごく太っていて、疲れた様子だった」

 度重なる挫折が、男を"トクリュウ犯罪"に駆り立ててしまったのだろうか──。

(後編了。前編から読む)

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