ホタルが舞う自然を守ろうと、鎌で草刈りをする参加者=10日、生田緑地

 ふわりふわりと淡く瞬きながら暗闇を舞うホタル。都市部では目にする機会が減る中、生田緑地初山地区(川崎市宮前区)では地元有志らの手で年々数を増やしている。地域の里山で30年間、保全活動を続ける有志の会の顧問、高木一弘さん(74)は「ホタルの観賞に来てもらうことで、この場所の大切さを感じてもらえれば」と話す。

 同地区でゲンジボタルの保全に取り組む「飛森谷戸(とんもりやと)の自然を守る会」は1996年、地元住民を中心に発足した。「幼い頃に遊んだ里山の風景を残したい」との思いから自然保護の活動に注力。年間を通じて、田んぼの土をかき混ぜてから平らにする「代かき」や田植え、稲刈りなどを体験する教室や植樹活動などを手がけている。

 また毎月1回の定例会を開き、雑木林や田畑の管理、清掃などを行っている。ホタルが飛ぶ川の清掃や、田んぼで幼虫の餌になるカワニナを育てるなどの直接的な作業だけではなく、自然環境を整えることがホタルを守ることにもつながるという。