イスラム教徒のための「どこでも礼拝室」、福祉機器メーカーが開発…「観光地に選ばれる理由になり得る」
観光地や企業でのイスラム教徒の受け入れに活用してもらおうと、福祉機器などを手がける岡山県総社市のメーカー「オーエム機器」が、省スペースでも簡易設置できる礼拝室「プレイヤースペース」を開発した。
同社の沖真吾さん(46)が以前、イスラム教徒でマレーシア人の知人らと県内を観光した際、礼拝場所がなくて知人が困ったことがきっかけで製作に取り組み、昨年12月から販売を始めた。
木製で、床150センチ四方、高さ180センチ。イスラム教徒は就業中も複数回の礼拝が必要で、その際に手足や顔、髪などを水でぬらして清めるため、床は防水性で掃除がしやすいマットを使用。聖地メッカの方角を示す「キブラマーク」も自由に動かせるようにしている。
製作する際に訪日経験のあるイスラム教徒を対象に実施したアンケートでは、回答した107人のうち、「目的地に礼拝場所の有無を優先しますか」という質問に、男性の72%、女性の79%が「はい」と回答したという。
沖さんは「礼拝スペースがあることが選ばれる理由になり得る」としたうえで、「普段通り祈りをしてもらえる場所を増やして、巡りやすく、岡山を始めとした地方も働きやすい環境にできれば」と話している。
