G1初制覇へ万全の仕上げをアピールしたダイヤモンドノット(撮影・石湯恒介)

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 「NHKマイルC・G1」(10日、東京)

 福永祐一調教師(49)=栗東=が厩舎初のJRA・G1制覇へ、重賞2勝馬のダイヤモンドノットを送り出す。6日の栗東坂路での最終リハでは万全の仕上がりをアピール。名手・川田とのコンビでビッグタイトル奪取は目前だ。

 今度こそG1タイトルをつかみ取る。ファルコンSで重賞2勝目を飾ったダイヤモンドノット。栗東坂路での最終追い切りではスタートから行きっぷり良く、ピッチの利いた力強い脚取りで駆け上がった。4F53秒3−38秒3−12秒2を計時。福永師は「状態は前走よりいいと思う。ガスも抜けて折り合いもスムーズ。もともと(ケイコでは)動く馬ではなく、イメージ通りの追い切り。指示通りで内容もいい」と納得の表情を浮かべる。

 完勝だった前走の内容について指揮官は「休み明け初戦で返し馬やレースでの力みが強いと思った。千六を使った場合、あのテンションだと(ハナへ)押し出される可能性もあり、ここへ向けていい形で来られないと思った。控えるための千四の選択は正解だった」と読み通りの展開に笑顔を見せる。好発から馬群に入れ、3角過ぎで徐々にギアを上げた。残り200メートルを過ぎて先頭に立つと、最後は流す余裕さえあった。「怖がりで繊細な面があるけど、馬群の中でも走れた。調教よりもレースでいいタイプだし競走馬として優秀」と能力の高さを称賛する。

 さらなる成長も実感している。「完成度が高かったけど、前走ぐらいからもう一段上がった感じがある。またがった時の筋肉の感じが違う」とトレーナーは変化を感じ取る。「キャリアがあるし、不確実な要素が少ない。スタイルがある程度確立されている」と、これまでの経験値を武器に2着に惜敗した朝日杯FSのリベンジを誓う。鞍上は東京芝マイルG1で6勝をマークする川田。「勝つためのイメージが作りやすいんだと思う」と名手に厩舎初のG1制覇を託す。

 【調教診断】計測前から強い前進気勢を見せた。しまいは少し促されながらも、ピッチ走法でグイグイ加速。全体時計は突出して速くはないが、動きの質は前走以上だ。パワフルな脚さばきで登坂する姿は数字以上の迫力だった。先週の栗東CWでラスト1F11秒2から引き続き好調をキープし、今週も加速ラップをマーク。十分な負荷がかかり、万全の態勢は整った。