対アフリカ外交について講演する茂木外相(3日、ナイロビで)=福田麻衣撮影

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 【ナイロビ=福田麻衣】茂木外相は3日、ケニアの首都ナイロビで講演し、高市首相が表明した外交政策「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想の進化を踏まえ、対アフリカ外交の新たな方向性を示した。

 経済安全保障の重要性が高まる中、グローバル・サウス(新興・途上国)の中心となるアフリカとの連携強化を打ち出した。

 講演では、中国やロシアを念頭に「地政学的な競争の激化など国際社会の課題は深刻だ」との認識を示した。その上で、各国の経済や安全保障の強靱(きょうじん)性と自律性を高めるためにFOIPを進化させると説明し、自由で開かれた国際秩序を維持・強化すると強調した。

 FOIPは、安倍晋三・元首相がナイロビで10年前に初めて提唱した。茂木氏は新たなFOIPの下で展開するアフリカ外交について、〈1〉平和大陸アフリカの実現〈2〉日アフリカの成長の好循環〈3〉次世代の共創――の3本柱で推進すると訴えた。

 具体的には、インフラ(社会基盤)の整備やAI(人工知能)人材の育成、日本企業の進出支援などを通じて経済の発展と安定の両立を図る。サプライチェーン(供給網)の強靱化やレアアース(希土類)といった重要鉱物の安定確保に向け、協力を深める。

 急速に変化する国際社会とアフリカの進歩を踏まえ、2年後にアフリカで開催される「TICAD10(第10回アフリカ開発会議)」で協力のあり方を議論する考えも示した。