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睡眠の悩みを抱える大人たちの間で、あるスマートフォン向け音声コンテンツが静かに広まっている。「聴いているといつの間にか眠っている」と話すビジネスパーソンも少なくない。ところがその正体は、子ども向けの読み聞かせ絵本だ。なぜ子ども用の絵本が眠れない大人にも人気なのか――監修者の快眠セラピストに取材した。(ライター さめかわかなこ)

先進国で最も眠っていない日本人

 2021年に発表されたOECDの調査によると、先進国33カ国の中で睡眠時間が最も短いのは日本だった。OECD加盟国トップの米国が平均8時間51分であるのに対し、日本は7時間22分。さらに一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を抱えており、問題は「時間」だけでなく「質」にも及んでいることがわかる。

 睡眠をめぐる研究や商品開発が盛んになる中、睡眠に悩む大人たちの間で、あるスマートフォン向け音声コンテンツが静かに広まっている。人気声優の水樹奈々さんや中村悠一さんが読み上げる朗読音声で、「聴いているといつの間にか眠っている」と話すビジネスパーソンも少なくない。

 実はこの音声コンテンツの正体は、スウェーデン発の『おやすみ、ロジャー』という、子ども向けの読み聞かせ絵本だ。日本でも100万部を超えるベストセラーになっている。

 実際にこの本を使っているという、身の回りの数人に聞いてみた。「眠れない時にロジャーの音声を聞いています。いつも途中で寝てしまうので、最後の結末が今だに分かりません(笑)」(外資系金融、40代男性)、「子どもの寝かしつけ用に買ったのですが、子どもより先に夫が寝ています」(30代女性)とのこと。実は筆者自身も、4歳の娘と一緒に朗読音声を聞いているうちに寝てしまった、という経験を何回もしている。

 子ども向け絵本が、なぜ大人たちの間で人気を博しているのだろうか?監修・翻訳を担当した快眠セラピストの三橋美穂さんに取材した。

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