介護職の平均年収はいくら?厚労省とジョブメドレーのデータを比較してわかったことkv

写真拡大 (全13枚)

介護職の平均年収はいくら?

令和7(2025)年賃金構造基本統計調査から、介護職の平均年収を確認したところ、施設介護の平均年収は388万円、訪問介護は381万9,000円でした

 

月給

ボーナス

年収

施設介護

27万7,700円

54万7,800円

388万200円

訪問介護

28万1,600円

43万9,700円

381万8,900円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
*企業規模10人以上の事業所に勤めるフルタイムの介護職

訪問介護は給料が高いというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、平均年収では施設介護が約6万円上回りました。これは、訪問介護では夜勤のある事業所が少ないことが影響していると考えられます。

また、全産業の平均年収(約546万円)と比べると、介護職の年収は依然として低い水準にあります。ただし、国としても処遇改善に取り組んでおり、介護職員の賞与込みの月給は過去16年で徐々に改善されてきました。さらに令和8年度(2026年度)の介護報酬改定では+2.03%の改善が予定されています

2025年12月から介護職1.9万円の賃上げ。ケアマネ・訪問看護にも拡大。専門家「月額3万は必要」と評価【補正予算】

転職を考えている介護職の平均年収

続いて、ジョブメドレーで転職活動をおこなう正職員の介護職の平均年収を確認したところ、厚労省のデータを約13万~15万円下回る結果となりました

 

ジョブメドレー会員の平均年収*1

厚労省のデータとの差

施設介護

373万4,000円

-約15万円
(388万200円)

訪問介護

369万2,000円

-約13万円
(381万8,900円)

*1:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の正職員の介護職2,660人

ジョブメドレー会員の年収が厚労省のデータを下回った背景として、現在の給料に不満があると感じている人ほど転職を検討する傾向があると考えられます。

ジョブメドレーで求人見る

年代・職場・地域・勤続年数別の介護職の平均年収

ここからは、年代・職場・地域・勤続年数の4つの軸で、介護職の平均年収を詳しく見ていきます。公的なデータとジョブメドレーの会員データの両方を掲載しているので、自分の給料と比較しながら確認してみてください。

参考

会員の正職員の介護職の給与データ(2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新した2,660人) 厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査 厚生労働省|令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果
年代別の平均年収
施設介護
*1:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
企業規模10人以上の事業所に勤める正社員やフルタイム契約社員の介護職
*2:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の施設介護職員2,173人

施設に勤める介護職は、年齢とともに年収が上昇し40代でピークとなる傾向が見られました。

厚労省データとジョブメドレー会員のデータを比較すると30~50代で大きな差が見られ、とくに40代では約33万円の開きがあります。「年齢や経験年数と給料が見合わない」と感じているベテラン層が転職を検討している可能性があります。

60代の求職者が厚労省のデータを上回っているのは、定年後の再雇用で給与が下がるのを避け、一般雇用での就業を希望する人が多いためと考えられます。

訪問介護
*1:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
企業規模10人以上の事業所に勤める正社員やフルタイム契約社員の介護職
*2:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の訪問介護職員218人

訪問介護では、20代のジョブメドレー会員の平均年収が厚労省のデータを約26万円上回っているのが特徴的です。また、同年代の施設職員の平均年収(340.3万円)と比べても約21万円上回る結果となりました。これは、資格・経験があれば比較的早い段階から独り立ちでき、訪問件数が給与に反映されやすいためと考えられます。

職場別の平均年収

職場の種別によっても、年収は大きく異なります。厚生労働省が2025年に発表した介護職員処遇状況等調査とジョブメドレー会員データを確認したころ、いずれも介護老人福祉施設(特養)介護老人保健施設(老健)などの施設形態で平均年収が高い傾向が見られました。

 

介護従事者

処遇状況等調査

ジョブメドレー会員

年収差

介護老人福祉施設

434万2,320円

396万7,530円

-38万5,210円

介護老人保健施設

423万4,800円

388万9,950円

-35万5,150円

特定施設入居者生活介護

433万2,000円

378万8,650円

-55万6,650円

訪問介護事業所

419万6,880円

362万5,600円

-58万8,720円

小規模多機能型居宅介護

366万2,640円

351万840円

-16万8,200円

通所リハビリ

383万1,720円

343万9,000円

-40万7,280円

認知症対応型共同生活

362万4,120円

335万6,000円

-27万1,880円

通所介護事業所

353万3,280円

310万9,960円

-43万6,680円

*1:厚生労働省|令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果
介護職員等処遇改善加算を取得している事業/月収×14ヶ月で試算
*2:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の介護職1,828人

また、訪問介護と特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム、軽費老人ホームなど)では、会員平均が厚労省のデータを50万円以上下回っています。

地域別の平均年収

給与は地域によっても異なります。以下は厚生労働省データによる都道府県別の年収です。

関東エリア▼タップで開く
都道府県名 施設介護 訪問介護 東京 438万7,000円 429万2,600円 神奈川 438万200円 429万2,700円 埼玉 422万3,500円 428万1,600円 千葉 429万5,400円 453万5,200円 茨城 380万9,300円 362万9,800円 栃木 390万2,900円 462万5,500円 群馬 358万9,900円 334万6,900円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

関西エリア▼タップで開く
都道府県名 施設介護 訪問介護 大阪 394万2,400円 399万7,900円 兵庫 398万9,400円 394万7,000円 京都 386万8,800円 371万1,000円 滋賀 386万8,000円 402万2,800円 奈良 400万9,000円 419万1,000円 和歌山 357万1,700円 338万4,400円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

東海エリア▼タップで開く
都道府県名 施設介護 訪問介護 愛知 406万6,000円 403万800円 静岡 395万1,200円 380万4,200円 岐阜 394万1,300円 367万8,400円 三重 398万8,600円 376万500円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

北海道・東北エリア▼タップで開く
都道府県名 施設介護 訪問介護 北海道 379万5,300円 382万2,400円 青森 333万9,300円 275万400円 岩手 308万5,500円 282万700円 宮城 329万1,600円 357万3,200円 秋田 319万4,700円 324万9,900円 山形 382万2,900円 406万3,600円 福島 358万1,300円 333万3,300円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

甲信越・北陸エリア▼タップで開く
都道府県名 施設介護 訪問介護 山梨 404万3,800円 364万4,700円 長野 385万8,600円 400万9,600円 新潟 348万4,100円 328万3,000円 富山 377万5,000円 344万7,500円 石川 375万3,300円 366万6,500円 福井 366万5,800円 353万2,100円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

中国・四国エリア▼タップで開く
都道府県名 施設介護 訪問介護 鳥取 344万7,000円 341万6,900円 島根 363万3,000円 354万600円 岡山 374万8,600円 359万500円 広島 380万3,500円 383万7,600円 山口 364万5,400円 346万6,000円 徳島 349万5,800円 - 香川 367万3,600円 377万7,500円 愛媛 353万8,200円 361万3,700円 高知 353万2,000円 349万2,800円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

九州・沖縄エリア▼タップで開く
都道府県名 施設介護 訪問介護 福岡 368万6,000円 352万5,000円 佐賀 355万3,200円 329万9,300円 長崎 341万1,400円 328万6,900円 熊本 352万800円 340万7,500円 大分 357万8,900円 348万3,100円 宮崎 336万2,100円 322万5,800円 鹿児島 345万9,000円 332万1,800円 沖縄 341万4,800円 328万7,900円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

介護職の地域間の年収差は最大約130万円(東京439万円、岩手309万円)にのぼります。ただし、家賃や物価も地域によって大きく異なります。都市部と地方の年収差をそのまま受け取らず、実際に自由に使える額を考慮したうえで判断することが大切です。

勤続年数別の平均年収

勤続年数

年収

1年~4年

374万2,560円

5年~9年

402万7,680円

10年以上

430万8,480円

参照元:厚生労働省|令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果

勤続年数が増えると年収も上昇し、1~4年の人と10年以上の人では約56万円の差があります。ただし、1年ごとの昇給額が平均5万~6万円程度に留まる点に注意が必要です。年収を大きく上げるには同じ職場に長く勤めるだけではなく、資格取得や役職への就任など別のアプローチも重要です。

介護職が昇給するには

資格を取得する

介護職は保有資格によって年収が大きく変わります。ジョブメドレー会員の保有資格別の平均年収は以下のとおりです。

保有資格

ジョブメドレー会員

初任者研修との年収差

介護支援専門員

396万1,000円

+86万円

介護福祉士

386万5,000円

+76万円

実務者研修

354万3,000円

+44万円

初任者研修

310万1,000円

 

初任者研修を起点に、上位の資格を取得するにつれて平均年収が上昇しています。とくに介護福祉士はほとんどの職場で評価される資格であり、取得後さらに介護支援専門員(ケアマネジャー)を目指せば400万円台も視野に入ります。

職場によっては資格取得支援制度(研修費の補助、取得後の一時金など)があるので、まずは勤務先の制度を確認してみてください。

介護の資格・研修21選!入門からスキルアップまで難易度・費用を一覧で紹介

キャリアアップを目指す

勤続年数別のデータで見たとおり、介護業界は勤続年数が給与に反映されにくい構造です。しかし、一般職から主任やサブリーダー、 サービス提供責任者・管理職へと昇進することで年収は大きく上昇する可能性があります。

職場

年収

前の役職との差

管理職

397万4,614円

+74万円

主任・リーダーなど

359万1,966円

+36万円

一般職

323万1,116円

-

参照:公益財団法人介護労働安定センター|令和6年度 介護労働実態調査結果(月収×14ヶ月で試算)

また、処遇改善加算の配分や評価制度が整った職場では、具体的なキャリアパスや独自の等級制度に応じた昇給がおこなわれているケースもあります。まずは勤務先の評価制度やキャリアパスを確認し、具体的なステップを把握しておくことが大切です。

「介護施設長になって、ぶっちゃけどう?」現役3人にリアルな実態を聞きました

夜勤を増やす

夜勤は深夜割増賃金に加えて夜勤手当が支給されるケースがあります。夜勤手当の平均額は以下のとおりです。

勤務体制

夜勤手当(1回あたり)

三交替制 準夜勤

2,923円

三交替制 深夜勤

4,870円

二交替制 夜勤

5,973円

参照:日本医療労働組合連合会|月刊「医療労働」3月号

一回ごとの手当の額は大きくないものの、月4~5回の夜勤で年間10~15万円程度の増収が見込めます。また、夜勤専従として働ける職場を選べば、さらに大きな収入アップも可能です。ただし夜勤回数を増やす場合、生活リズムや体調を考慮しながら検討してください。

副業する

介護業界ではスポットワークが普及しつつあり、隙間時間を使った収入増が現実的な選択肢になっています。夜勤専従・訪問入浴・健診センタースタッフなど、業務内容によっては時給2,000円を超えることも珍しくありません。

ただし、職場によっては就業規則で副業を禁止している場合もあるため、事前に確認してください。

スキマバイト、興味はあるけどなんだか不安。そんな人に知ってほしい8つのこと

給与条件が良い職場を探す

現在の職場で昇給が見込めない場合は、より条件の良い職場への転職も選択肢のひとつです。ジョブメドレーに掲載中の求人(2026年4月時点)の年収の目安は以下のとおりです。

職場

想定月収

想定年収

定期巡回・随時対応サービス

26万6,000円

415万8,290円

介護付き有料老人ホーム

26万2,720円

400万4,170円

訪問入浴

26万410円

391万750円

住宅型有料老人ホーム

25万6,810円

399万3,910円

訪問介護

24万5,680円

376万6,000円

サービス付き高齢者向け住宅

24万5,400円

377万2,580円

通所介護・デイサービス

23万4,490円

362万7,920円

小規模多機能型居宅介護

23万3,530円

362万5,800円

特別養護老人ホーム

23万3,440円

367万7,390円

ショートステイ

23万1,250円

362万7,480円

グループホーム

23万990円

353万6,270円

介護老人保健施設

22万5,230円

354万3,570円

通所リハ・デイケア

22万80円

346万550円

軽費老人ホーム

21万6,050円

334万5,620円

*年収は「月給の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月給の2ヶ月分)」で試算。残業手当など月によって支給額が変動する手当は集計対象外のため、実際に支払われる賃金はこれより多くなる可能性があります。

求人データでは、定期巡回・随時対応サービスや介護付き有料老人ホームが上位となりました。定期巡回・随時対応は夜間対応を含む加算が大きく、民間運営の有料老人ホームは施設の利益が職員の給料に還元されやすい仕組みが影響していると考えられます。

ただし、給与だけで転職先を決めるのは要注意です。業務内容・職場環境・夜勤回数・人員体制なども含めて総合的に判断することが、長く活躍し続けるうえで重要です。複数の求人を比較して、自分に合った条件の職場を探してみてください。

介護職/ヘルパーの求人をみる

tips|求人データと厚生労働省のデータで順位が逆転する理由

厚労省のデータでは老健・特養が年収がトップだったのに対し、ジョブメドレーの求人データでは順位が逆転しました。この背景には、求人データと国の調査は、データの性質が異なる点があります。

・厚労省データ・会員データ:実績(実際に支払われた給与)
・求人データ:見込み(募集中の求人に掲載された給与)

今の収入は高いか低いかを知りたいなら厚労省・会員データを、より良い条件の職場を探したいなら求人データを参考にしてみてください。

自分の年収を見直してみよう

同じ介護職でも、年代・職場・地域・役職によって年収は大きく変わります。介護職は給料が低いと言われることもありますが、400万円を超える職場や役職もあります。この記事のデータと自分の年収を比較して、今の条件を振り返る一つの材料にしてください。

参考

厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査 厚生労働省|令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 公益財団法人介護労働安定センター|令和6年度 介護労働実態調査結果