仕事量は人の3倍でも家族との時間確保! 32歳「年収2千万」コンサルマネージャーの劇的AI活用術

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「AI時代のキャリア戦略」を掲げ、仕事が劇的に速く進むAI活用の具体例をXやThreadsで発信。非エンジニア系目線の実利的で再現性の高い内容が支持され、SNSのフォロワーを急速に増やしている「よしぎ」さん。大手コンサルティングファームに勤務するビジネスマンで、AI導入やキャリア形成の支援事業を手がける起業家でもある彼の年収は32歳にして2000万円を超える。

今の仕事量をこなせて、家族との時間も確保できるのは、全てAIのおかげ

そう語るパラレルワーカーのよしぎさんに、AIを活用して得たベネフィットと人生プランについて聞いた。

本業×起業の複業術

2つ以上の仕事を持ち、どちらの仕事も本業と位置づける「複業」という働き方を選ぶ人が増えている。よしぎさんもその一人だ。

会社の仕事も自分で立ち上げた事業も同じレベルで大事です。サブ的な『副業』ではなく、『起業』がしたかったので法人を立ち上げました。コンサルタント会社で社員として働く時間のほうが長いですが、自分の会社の売り上げが給料を上回る月もあります

勤務するコンサルタント会社では30歳でマネージャー職に就き、現在は8人の部下を抱える。日本企業の管理職登用の現状から見て、かなりのスピード出世と言えるだろう。

会社は裁量労働制とリモートワークを導入していて、仕事をする時間も場所も自分で自由に決められます。だから在宅勤務も可能なんですが、部下とのコミュニケーションの必要性を考えて、僕は週に4日出社し、週1日はリモートワークという働き方をしています

起業したのはマネージャーに昇進する前年の’23年。立ち上げた会社は今、3つの事業を柱としている。

一つは個人向けオンラインサロン『よしぎ塾-AI×SNSラボ-』の運営だ。自身がAIを使いこなして短期間でSNSフォロワーを大幅に伸ばした経験から、「AI活用」と「SNS運用」でキャリアを加速させるノウハウを提供している。

週1ペースでAIやSNSの活用に関するコラムを投稿し、オンライン勉強会も週1で開催しています。動画コンテンツは40本以上あり、僕がChatGPTを目的に合わせてカスタマイズしたGPTsや用途別のプロンプト(AIへの指示文)も公開しています。新しいコンテンツをどんどん追加していて、サロンの参加者は月額3500円以下で毎日でも学ぶことができます

もう一つの事業は、法人向けの研修やSNSコンサルティングだ。

法人研修ではプロジェクトマネジメントやドキュメンテーション(プロセスの可視化及び共有)など、ビジネススキル関連の講師を務めることが多いです。講演の依頼が入ると月の収益はさらにアップします。

企業とのタイアップやアンバサダー契約も事業の一つになっています。SNSで発信していると、AIツールを提供する企業からアンバサダー契約の依頼が来るんです

プロ野球の夢から起業へ! 逆転劇

よしぎさんは学生時代、プロ野球選手を目指していたという。

東都大学野球連盟の強豪大学に進学したんですが、ケガもあって野球選手を続けることを断念せざるを得なくなりました。僕には野球以外にやりたいことがなかったので、プロの道が絶たれたことは大きな挫折です。そのときに、自分はこれから何を目指すか真剣に考えました」

目標として出てきた答えは「幸せな人生を送ること」「幸せな家庭を築くこと」だった。

じゃあ、どういう人生であれば幸せか、どんな人生なら満足がいくか。自分ととことん向き合いながら、現在地から将来に向けての人生設計を立てました

大学卒業後の進路に一般企業への就職を選び、大手クレジットカード会社に入社。5年間勤務した後、27歳で現在のコンサルティング会社に転職した。

そのまま働き続ければ一流のクレジットカードマンになれるだろうけど、それを望んでいたわけではないですし、もっと成長できる環境に身を置きたかった。就職後に決めた目標の『20代での起業』に向け、コンサルティング業なら独立する際の選択肢にもなり得ると考えました

そもそも、起業の動機は何だったのか。よしぎさんは再び、「僕は人生を楽しみ尽くしたいと思っています」と口にした。

「起業を考えたのは“面白そう”だから。経営者を経験せずに“会社員のほうがいい”と判断するのはちょっと違う気がしていましたし。人生経験の一つとして、20代のうちに会社を興そうと決めたんです

ただ、その時点では事業内容は未定。あくまで起業ありきだった。

まず、“自分にできる、人の役に立てることは何か”を考えました。ライフプランの立て方や転職、キャリアなどをテーマに、自分の経験をブログやYouTube、Xなどで発信してみるとフォロワーが徐々に増えいった。自己分析や自己理解をしていない人がけっこう多いことがわかってきたんです。

僕が人の役に立てるとすれば、人生の道筋を立てる手伝いをすることではないか。そう思い至ったんです。キャリアコーチングやSNSマーケティングなど、できることから事業化していって29歳で起業しました

複数のプロジェクトを掛け持ち!

’22年11月の登場と同時にChatGPTを使い始めた。

最新家電や便利グッズなど新しいもの好きで、ChatGPTが出たときも『これはすごい』とすぐ飛びつきました。それから1年で本格的にビジネスで使えるようになっていたと思います。

当時、僕の周りに積極的にAIを使っている人はいなかった。ChatGPTでできることをわかりやすく伝えたらビジネスマンの役に立てるだろうという発想で、AIを活用した仕事術を発信することにしたんです

’24年12月のことだった。それから1年超で年収2000万円超えを達成。「AIがなければ無理だった」とよしぎさんは言う。

AIがなかったら、今の仕事量をこなせませんから。コンサル会社のマネージャーの主な仕事はプロジェクト全体の設計です。通常であれば担当するプロジェクトは一人1案件ですが、僕は3案件を担当しています。それができるのはAIをフル活用しているから。

例えば、資料の骨子を作る場合、今までは僕と部下とで1日がかりでやっていました。そこから資料を作成するのでさらに1週間かかる。AIを使うと、骨子の組み立てなら僕だけで1時間もあれば終わります。それから部下に振ればいいので、僕は複数のプロジェクトを掛け持ちできるようになりました。

自分の事業も同じです。オンラインサロンで勉強会を週1のペースで開いていますが、AIを使う前はスライド10枚、20枚の資料をPowerPointで作成するのに2日以上かかっていた。それが今は勉強会の前日に1時間で資料の作成が可能になった

よしぎさんは業務や作業内容に応じてChatGPTやGemini、Claude、NotebookLMなどのAIツールを使いこなしている。AIが彼にもたらしたものは、作業の効率化だけではない。

「自分自身のビジネスマンとしてのスキルが上がった実感があります。AIを使うときは役割や背景、タスク、制約条件など具体的に指示を出さねばならず、部下に対する指示力と言語化能力がすごく磨かれました。キャパシティが広がりました

狙うは甲子園! FIRE後の未来図

AIは「ライフワークバランスにも大きく貢献してくれている」とも、よしぎさんは言う。

プロ野球選手の道を諦めたとき、26歳でいい人に出会って、1年付き合った後に1年同棲し、28歳で結婚するという人生のプランを立てたんですよ。実際、妻と出会ったのは26歳のときで、27歳で結婚。計画から大きく外れてはいません。子どもは男女1人ずつで、2歳違い。これも計画通りなんです。

家族との時間はしっかり取れています。平日の朝は子どもたちに着替えと歯磨きをさせ、一緒に朝食を食べる。リモートワークをする日は夕食も家族と一緒。休日は3食、家族と食べます。

土曜の午前中は“家族の時間”と決めて、子どもたちと遊んでいます。月に1度は家族でお出かけ。“妻の自由の日”というのが月に1回あって、その日は僕が子どもたちの面倒を見ます。

仕事が大好きなので、それ以外は仕事です。複業に注力しながらこうして育児にしっかり関わることができるのは、AIがあるからこそだと思っています

よしぎさんのプランでは3年後に35歳で海外移住することになる。場所は東南アジアを予定しているそうだ。

移住して何をするかは決めていません。一応、FIRE(早期リタイア)できる経済状態ではあるので、自分がやりたいと思うことをできればいいと考えています。でも、コンサルの仕事がすごく好きなんですよ。だから、コンサル業は続けるかもしれません。

今は仕事が趣味みたいなもの。本当の趣味を持ちたいですね。ボイストレーニングやギターをやってみたいし、ゴルフも再開したい。趣味に費やす時間とエネルギーを増やしていくつもりでいます

移住先から帰国した後の計画も立ててある。

15年ほど海外で生活して、子どもが高校、大学に進学する際に帰国する予定です。日本に戻って、50歳から高校野球の監督として甲子園を目指す。本気です。もう決めています。50歳前に日本に戻る可能性もあります。妻が帰りたがるかもしれませんから。15年後の人生……さすがに、ちょっとわからないですね

取材・文:斉藤さゆり