実写ガンダム、公式の「初実写映画」にファン困惑?「Gセイバーは?」とツッコミ殺到
4月21日、Netflixが「ガンダム」シリーズの実写映画化に関する続報を発表し、オーストラリアでの製作開始とともにメインキャスト陣を公開しました。
日本が誇る巨大IPの実写化とあって世界中から大きな注目を集めていますが、SNS上では豪華なキャスティングに対する賛否の声に加え、公式が謳う「初実写映画」という文言に対し、ガンダムファンからさまざまな反応がよせられています。
■ 歴史から抹消された?「初実写映画」に対する愛あるツッコミ
公式の発表では「ガンダムシリーズ初実写映画」と銘打たれていますが、長きにわたりシリーズを追いかけてきたファンはこの一言を見逃しませんでした。ネット上ではすぐさま「あれ?Gセイバーは?」という指摘が続出しています。
1999年に公開された日米共同制作の「Gセイバー/G-Saviour」は、宇宙世紀223年というシリーズで最も遠い未来を舞台にした実写作品です。ただし公開手法はテレビだったため、現在ではテレビ向け作品として扱われることが多く、「テレビ作品」や「テレビドラマ」として言及されるケースも見られます。
一方で、当時の海外向け公式サイトでは「television movie(テレビ映画)」と明確に記されており、日本でも同じ認識であった人は少なくありません。ちなみにこうした過去の作品ページは現在閉鎖されていますが、デジタルアーカイブに一部が残されており、いまでも表記自体は確認することができます。
そんなGセイバーは、鳴り物入りで公開されたものの、同時期の他作品と比較してCGのクオリティが物足りなかったり、時代背景の設定描写が不足していたりと、作品自体の評価は決して高いとは言えません。しかし、ガンダムの歴史に名を刻んだ実写作品であることは確かであり、それが今回の「シリーズ初実写映画」という触れ込みに含まれていないことに、古参ファンから指摘が相次いでいます。
さらにディープなファンからは、1997年発売のプレイステーション用ソフト「GUNDAM 0079 The War For Earth」を思い出す声も上がっています。初代ガンダムの物語をなぞった実写映像が収録された本作は、立派な顎が特徴的な通称「けつあごシャア」や、やたらと洋画チックな台詞回しを披露するリュウ・ホセイなど、今もなおネットミームとして語り草となっているカルト的な存在です。
「けつあごシャア」についてはともかく、「Gセイバー」がありながらの「シリーズ初実写映画」という触れ込みなのですから、長年のファンにとってはいささか疑問が生じるのは当然といえるでしょう。
■ 物語は一年戦争かオリジナルか 広がる憶測と不安
なお、今回発表されたキャストには、シドニー・スウィーニーさんやノア・センティネオさんをはじめ、日本からは忽那汐里さん、さらにジェイソン・アイザックスさんら多彩な俳優陣が名を連ねています。メガホンを取るのはジム・ミックル監督で、レジェンダリー・ピクチャーズとバンダイナムコフィルムワークスが共同で製作を手掛けます。
しかし、このキャスティングに対しても日本のファンからは不安や落胆を含んだ賛否両論が巻き起こっています。その根底にあるのは、ストーリーの詳細がいまだ伏せられている点。
現時点で明かされているのは「地球とスペースコロニーとの間で数十年にわたって続く戦争を舞台に、敵対する陣営に分かれたライバル同士のパイロットたちの姿を描き出す」というあらすじのみ。
これが「アムロ」や「シャア」が登場する「機動戦士ガンダム」をベースにした実写化なのか、それとも全くのオリジナルストーリーなのか、はたまたこれらをミックスしたものなのかによって、配役への見方は大きく変わってきます。
もし既存キャラクターをハリウッド俳優が演じるのであればイメージと違うという声も多く、「まさか一年戦争じゃないよな?」と危惧するファンの複雑な心理が浮き彫りになっています。
果たして、今後のプロモーションの中で公式が過去の実写作品の存在に触れる日は来るのか。そして、ベールに包まれたストーリーは宇宙世紀を舞台にしているのか。続報が出るたびに、良くも悪くもファンの間で様々な憶測と激しい議論を呼ぶ作品となりそうです。
<参考・引用>
Netflix Japan | ネットフリックス(@NetflixJP)
Wayback Machine「G-Saviour」
(山口弘剛)
