KF-16戦闘機。本記事の内容とは関係ありません。写真=空軍提供

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韓国内の韓米軍事施設や国際空港一帯で戦闘機を無断撮影した容疑などで起訴された10代の中国人らに対し、検察が懲役刑を求刑した。

検察は21日、水原(スウォン)地裁刑事12部〔朴建昶(パク・ゴンチャン)部長判事〕の審理で開かれた、中国国籍の高校生2人に対する刑法上の一般利敵などの罪に関する結審公判で、「軍事安全保障を脅かす重大な犯罪行為であり、被告人らが反省していない点を考慮した」として、Aに懲役長期4年・短期3年、Bに懲役4年を求刑した。

Aらは2024年下半期から昨年3月まで、韓国にそれぞれ3回、2回入国し、国内で離着陸中の戦闘機や管制施設などをカメラで数百回にわたり精密撮影した容疑で拘束起訴された。2人が訪れた場所は、水原空軍基地、平沢・烏山(ピョンテク・オサン)空軍基地(K-55)、平沢米軍基地(K-6)、清州(チョンジュ)空軍基地などの韓米軍事施設4カ所と、仁川(インチョン)・金浦(キンポ)・済州(チェジュ)空港など主要国際空港3カ所だった。

弁護人側は最終弁論で、「被告人らは未成年者であり高校生で、特定組織の指示や支援を受けたのではなく、航空機を専門に撮影する趣味を持っていただけだ」とし、「分別のない子どもたちの違法行為に寛大な処分をお願いしたい」と主張した。

Aらは最終陳述で、「単純な好奇心から取った行動が、これほど大ごとになるとは思わなかった」とし、「深く反省しているので、寛大な処分をお願いしたい」と述べた。

この日に先立って行われた被告人尋問では、Bのウィーチャット(WeChat)でのグループチャットの内容をめぐり、検察と弁護人の間で攻防が続いた。

検察は、Bがグループチャットで「C(チャット参加者)が俺たちに撮れと指示した。Cから多くの見返りを受けた。Cが、俺たちに金を渡して写真を撮らせればいいと言ったので、それで来た」と書き込んだことについて、背後に指示役がいるのではないかと追及した。

これに対し弁護人側は、「チャット参加者同士が気軽に会話する中で、撮影が摘発された場合にはCを主犯に仕立てようという冗談交じりのやり取りをしていたものだ」とし、「会話の一部だけを切り取り、言葉どおりに受け取ったことで生じた誤解だ」と主張した。

2人に対する判決公判は、5月14日に開かれる予定だ。