GitHubが2025年の透明性レポートを公開しました。レポートでは、デジタルミレニアム著作権法により削除されたプロジェクトの数、申し立ての件数の2項目が過去最高に増加したことが報告されています。

Developer policy update: Intermediary liability, copyright, and transparency - The GitHub Blog

https://github.blog/news-insights/policy-news-and-insights/developer-policy-update-intermediary-liability-copyright-and-transparency/



GitHub Reports DMCA Takedown Record and Surging Anti-Circumvention Claims * TorrentFreak

https://torrentfreak.com/github-reports-dmca-takedown-record-and-surging-anti-circumvention-claims/

GitHubではユーザーが著作権侵害コンテンツの削除を求める「DMCA削除通知」を提出できるようにしています。さらに、著作権管理や制限を回避するプロジェクトの削除を求める「DMCA回避防止通知」も受け付けています。例えば2025年3月には、任天堂がNintendo Switch用エミュレーター関連のリポジトリを対象としたDMCA回避防止通知により、結果的に合計4300件以上のリポジトリが一掃されました。

任天堂の「たった1通」の通知でエミュレーター関連のリポジトリ4238件が一気に消滅 - GIGAZINE



以下はGitHub Transparency Center(透明性センター)が公開した2025年のデータを含む年ごとのDMCA回避防止通知数。2015年は18件、GitHubがDMCA削除申請フォームを更新して回避行為に関する質問項目を明確に追加したことで数が急増した2022年は365件に増加し、2025年は前年比41%の645件と過去最高を記録しています。



また以下は半期ごとのDMCA削除通知数を示したグラフで、縦軸は処理された削除通知数、横軸が削除されたプロジェクト数。2025年下半期は処理件数1354件、削除件数2万9267件でいずれも過去最高であり、上半期と合わせた2025年通年では2661件の削除要請を処理し、4万7228件のリポジトリを削除したことが報告されました。



透明性レポートを報告するGitHubブログでは、コックス・コミュニケーションズと音楽会社グループの最高裁判決について言及しています。この裁判では、「著作権侵害を繰り返すユーザーを完全に排除できず、海賊行為から利益を得ている」としてISPが大手レコード会社グループに提訴されましたが、「著作権侵害の疑いのある加入者にサービスを提供し続けたという理由だけで、著作権侵害の幇助(ほうじょ)責任を負うことはできない」と判断されました。GitHubは「この判決は、(GitHubを含む)仲介業者の存続や運営を困難にするような責任論を回避するのに役立ちます。開発者にとってこの法的確実性は、イノベーション、コラボレーション、そしてGitHubのような合法的な活動を可能にする中立的なインフラストラクチャの継続的な利用可能性を支えるものです」と述べています。

著作権侵害の責任をISPにも求めた裁判で最高裁判所が「サービス提供だけでは幇助にならない」と判断 - GIGAZINE



DMCA削除通知に関連した詳細なリポジトリはGitHubで公開されています。

GitHub - github/dmca: Repository with text of DMCA takedown notices as received. GitHub does not endorse or adopt any assertion contained in the following notices. Users identified in the notices are presumed innocent until proven guilty. Additional information about our DMCA policy can be found at · GitHub

https://github.com/github/dmca/