週明け20日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比200.74ポイント(0.77%)高の26361.07ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.04ポイント(0.61%)高の8899.06ポイントと反発した。売買代金は2414億6280万香港ドル(約4兆8992億円)となっている(17日は2380億4200万香港ドル)。
 投資家心理がやや上向く流れ。中国の経済対策や米イランの和平協議再開に対する期待感が支えだ。国家発展改革委員会の王昌林・副主任は17日、2026〜30年にかけた内需拡大戦略の具体的な実施計画を策定する方針を明らかにしている。中国経済の成長を後押しするため、政策実行を急ぐ構えだ。中東情勢を巡っては、トランプ米大統領は19日、代表団が再びパキスタンに向い、21日に第2回和平協議を開くとの見通しを示している。イラン側は再協議を拒否すると伝わってはいるが、識者の間からは、水面下で協議再開に向けた動きが進んでいるとの声も聞かれた。
 一方、オイルロードの要衝、ホルムズ海峡が再封鎖されていると伝わる中、日本時間20日のWTI原油先物は急反発。指数は朝方、弱く推移する場面がみられたものの、上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が6.2%高、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が5.5%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.4%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体が高い。華虹半導体(1347/HK)が4.4%、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が3.6%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.4%、愛芯元智半導体(600/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 中国の銀行セクターもしっかり。中国工商銀行(1398/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって2.3%高、中国農業銀行(1288/HK)と中国銀行(3988/HK)がそろって2.0%高で引けた。
 空運セクターも物色される。中国東方航空(670/HK)が5.2%高、中国国際航空(753/HK)が4.2%高、中国南方航空(1055/HK)が3.4%高、国泰航空(293/HK)が2.3%高で取引を終えた。燃油コスト上昇は懸念されるものの、旅客数の改善傾向が続いていることを好感している。香港航空大手の国泰航空が報告した3月の旅客数は前年同月比で24.5%増加し、増加率は前月の24.3%からやや加速した。
 半面、海運セクターはさえない。海豊国際HD(1308/HK)が2.1%、東方海外(316/HK)と太平洋航運集団(2343/HK)がそろって1.6%、中遠海運HD(1919/HK)が0.8%ずつ下落した。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.76%高の4082.13ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。銀行、公益、インフラ関連、素材、消費関連なども買われた。半面、不動産は安い。エネルギー、医薬、自動車も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)