女性の健康を啓発する「ピンクリボンよこはま」の発足記念講演会=19日、横浜市開港記念会館

 乳がんなど女性の健康に関する情報や検診の大切さを発信する一般社団法人「ピンクリボンよこはま」の発足記念講演会が19日、横浜市中区の市開港記念会館であった。自身も乳がんを患った代表理事が団体発足の経緯を語ったほか、専門医が乳がん治療を解説し、出席した約100人が耳を傾けた。

 同団体の溝呂木亜矢子代表理事は5年前の52歳の時に乳がんと診断された。早期発見だったものの医師からは乳房の全摘出を勧められ、「どーんと落ち込んだ」という。乳房を残したいと考えてセカンドオピニオンを選択し、提示された手術と同時に乳房を再建する治療を受け、現在は健康に生活している。

 治療法の選択肢を知っているか知らないかで人生が大きく変わると実感したという溝呂木さんは、自身の経験を紹介した上で「情報を伝えて、治療する方に寄り添っていきたいと思い、団体を立ち上げた」と説明した。

 溝呂木さんの治療を担当した乳腺外科医の南雲吉則さんも講演し、日本では早期の発見と治療の重要性が啓発されているが、運動習慣や食生活改善による予防が大切だと呼びかけた。

 同団体は今後、専門家による定期的な講演会や患者らによる交流会などを通じて、乳がんに関する情報発信や地域住民の健康意識向上に取り組むとしている。溝呂木さんは「(乳がん患者らに)ひとりで悩まなくて大丈夫だと伝えられたら」と話した。