吉田寮の旧棟(2024年2月、京都市左京区で)

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 京都大は、学生寮で国内最古とされる「吉田寮」(京都市左京区)の旧棟を建て替える方針を明らかにした。

 14日付で大学ホームページ(HP)で公表した。

 旧棟は1913年築。京大は旧棟に倒壊の危険があるとして、学生らに退去を通告したが、一部が応じず2019年に提訴。25年8月に高裁で和解が成立し、今年3月末に一時退去が完了した。

 京大はHPで「歴史的経緯に配慮しつつ建て替える。詳細の検討にあたっては、広く学内の意見を聞く」と表明。読売新聞の取材に、「和解に沿って期限までに居住者がいないこと、大学が管理できることが確認できたので方針を明確にした」としている。

 学生側は歴史的な価値を理由に耐震補強を求め、退去前の3月19日に、工事内容の検討や交渉などを求める8858人分の署名を大学側に提出していた。

 寮の自治会は、事前に協議や連絡がなかったとし、16日に「唐突かつ一方的に発出されたものであり、受け入れられるものではない。建設的に問題を解決していこうとする姿勢が全くうかがえない」とのコメントを発表した。