食生活の87%を超加工食品が占めるという女性の太もものMRI画像/Radiological Society of North America via CNN Newsource

(CNN)見事な霜降りの入った高級肉のように見える画像は、きめ細かく柔らかなステーキを思わせる。しかしこれは、超加工食品が年間摂取カロリーの87%を占めていた62歳の女性の太ももをMRIで撮影した画像だった。

米カリフォルニア大学のゼーラ・アッカヤ氏によると、この女性の食事はシリアルやチョコレート菓子、キャンディ菓子、清涼飲料水や加糖飲料が中心だったという。

筋肉繊維の間や内側に隠れた脂肪は深刻な健康問題の兆候かもしれないと同氏は指摘する。アッカヤ氏のチームは、膝(ひざ)の骨粗しょう症リスクがある人の筋肉内脂肪に対して超加工食品が及ぼす影響について調査した。

超加工食品は、体重増加や肥満、がん、心血管疾患、2型糖尿病、うつ病といった慢性疾患との関係が指摘されており、寿命を縮める可能性さえある。

米疾病対策センター(CDC)によれば、米国の成人はカロリーの50%以上を超加工食品から摂取している。子どもの場合、その数字は62%に跳ね上がる。

今回の調査対象となった別の61歳の女性の場合、やはり太ももの筋肉に「霜降り」はあったものの、それほどの量ではなかった。この女性の年間の食事に占める超加工食品の割合は約29%だった。

「こうした人たちはMRI検査の時点で膝の変形性関節症の兆候はなかったにもかかわらず、既に筋肉の質の低下が見られたことは特に懸念が大きい」とアッカヤ氏は話す。

犯人は超加工食品?

今回の研究結果は14日の放射線医学誌に掲載された。研究チームは、膝変形性関節症の予防と治療を目的とする全米規模の調査プロジェクト「変形性関節症イニシアチブ」に参加した615人のMRI診断画像を分析。対象者の平均年齢は60歳、体格指数(BMI)は27で、膝の変形性関節症の兆候がある人はいなかった。

BMIは25〜29.9が過体重、30〜34.9が肥満、35〜39.9は肥満度2、40以上は「重度の」肥満(肥満度3)と分類される。

食事の29.5%を超加工食品が占める61歳女性の場合、BMIは32.6だった。一方、超加工食品の割合が87.1%だった女性のBMIは31.8と、61歳女性に比べればやや低く、活動スコアも高かったにもかかわらず、太ももの「霜降り」の量ははるかに多かった。

「カロリー摂取量に関係なく、全般的に超加工食品の摂取量が多いほど、大腿(だいたい)筋の筋内脂肪が多かった」。論文筆頭著者のトーマス・リンク氏はそう解説する。

米ニューヨーク大学のミリアム・ブレデラ氏は今回の研究について、超加工食品が筋肉の霜降り化の原因になっていることを証明したわけではないとしながらも、「強い関係」が見られたと指摘。「ただ、どのくらい超加工食品を食べ続ければ筋肉がこうなるのかは分からない」とした。

その上で、「分かっているのは、筋肉内に蓄積した脂肪がある場合、運動と健康的な食生活を始めれば、間違いなく筋肉の質は改善できるということ」とブレデラ氏は話し、「年を取ってからよりも若い時の方がずっと簡単だが、やればできる」と言い添えた。