愛子さま、福島県訪問で発揮したユーモア 記念グッズを手に「売れなかったら私の責任ですね」、パティシエを夢見る少女に「マカロンは難しいですよね。作ったことないけど」
4月6日から1泊2日の日程で、天皇ご一家が福島県を訪問され、東日本大震災の発生15年にあたり、被災地の復興状況を視察された。現地で熱烈な歓迎を受けるなか、愛子さまが被災地に寄せた思いとは──。【前後編の後編。前編を読む】
【写真】福島駅到着後、笑顔で手を振られるネイビーのセットアップ姿の愛子さま。他、桜色のジャケットを着て、福島県を回られる愛子さまなども
愛子さまが宿泊施設で手に取られたスイーツには、福島の農業への思いがにじんでいたという。
「愛子さまは宿の売店で、大熊町産のキウイを使った『シカクイキウイ』というお菓子を見つけ、お土産としてご自身で購入されました。このお菓子は、震災前に大熊町の特産だったキウイを広く知ってもらうために開発されたものだといいます。愛子さまが被災地を応援したいという思いを常にお持ちだからこそ、目にとまったのでしょう」(宮内庁関係者)
2日目は、前日の陽気から一転、肌寒い気候に。雅子さまと愛子さまは色違いのおそろいジャケットをお召しになり、富岡町、大熊町、浪江町などを視察し、幅広い世代の被災者と懇談された。その会話の中では、愛子さまが持ち前のユーモアを発揮される場面も。
「浪江町の道の駅で、愛子さまのお印であるゴヨウツツジをラベルにした日本酒の紹介を受けられたときのことです。この日本酒が、道の駅の開業5年と愛子さまのご訪問を記念して、今回開発されたものだと説明されると、『売れなかったら私の責任ですね』と"自虐ネタ"をポロリ。周囲は笑いに包まれました。
また、大熊町でパティシエを夢見る少女と交流された際、愛子さまはマカロンについて触れ、『膨らませるのが難しいですよね。私は作ったことないけど』と話され、緊張気味の少女を笑わせていました」(皇室記者)
ご一家の移動距離は、約30時間の滞在で約840km。病み上がりの雅子さまには決して楽なご移動ではなかったはずだが、常に、愛子さまがサポートをされていた。
「被災者とのご懇談の際も決して両陛下任せにせず、随所で積極的にご質問をされていました。これもご進講、さらにはご自身での勉強など、丹念な準備の成果でしょう。実際、ご訪問後に福島県知事が『愛子さまは非常に思いをもって、相当に準備を重ねておられた』と唸るほどでした」(皇室ジャーナリスト)
高校生の語り部活動にホッとした表情をされた
今回、愛子さまが両陛下の福島ご訪問に同行されたのは、愛子さまの強いご決意、そして、震災の記憶を次世代に継承したいという両陛下の強いご意向が結びついてのことだという。2022年の成年会見の際、皇室の精神として「被災地に心を寄せ続けること」と語られた愛子さまは、昨年9月にも、新潟県中越地震の被災地に足を運ばれている。
「その際、愛子さまのご希望もあり、ボランティアの語り部と交流し、ねぎらいの声をかけられています。
そして今回愛子さまは、福島県知事から復興状況の説明を受けられる中で、記憶の継承のあり方について質問されたそうです。知事が高校生の語り部活動について紹介すると、『福島の体験を、未来につないでいくことができるのですね』と、愛子さまはホッとしたような表情をされたんだとか。
愛子さまは福島へのご訪問を通し、皇族として、生涯にわたって被災地に寄り添うことを、改めて決意されたのではないでしょうか。そして、被災地のつらい記憶を語り継いでくれる10代の存在に希望を見出されたからこそ、安堵の表情を浮かべられたのでしょう」(別の皇室ジャーナリスト)
愛子さまのご同行が及ぼす影響は、被災地の外へも広がっている。
「昨今の愛子さま人気を鑑みれば、愛子さまの来訪で被災地に笑顔がもたらされるというだけでなく、国民の関心も高まります。
今回も、被災地がいまだ復興の途上にあるということが改めて取り上げられることになりました。ご公務以外でも困難を抱える人の力になりたいと、日本赤十字社を職場に選ばれた愛子さまですから、さまざまな形での被災地支援は、今後、愛子さまのライフワークとなっていくでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
生前退位をめぐる議論にもかかわった著名な政治学者の発言
しかし、こうした愛子さまの皇族としてのご覚悟とは無関係に、その将来を方向付ける政界は揺れている。
3月27日、中道改革連合の小川淳也代表が会見で《女性天皇を生きているうちに見てみたいという日本人の1人だ》と発言。その後、撤回する事態となった。「小川代表の発言は"愛子さまが天皇になるのを見たい"と言っているようなもの。皇室典範の改正議論にもかかわる公党の党首としては発言が軽すぎると言わざるを得ませんが、各社の世論調査で国民の多くが女性天皇に賛成している現状を踏まえると、ある意味、国民の意見を代弁したとも言えます」(全国紙記者)
目下、皇室典範改正に向けた動きを加速させている高市政権が政権公約に明記したのは、「旧宮家の養子案を第一優先とする」という文言だ。しかしいま、圧倒的な数の力を持つ高市首相に対し、疑問を呈する動きも持ち上がっている。
「天皇ご一家とも面識のある東大名誉教授の御厨貴氏が、4月6日の朝日新聞で《男系男子による継承を続けていくのはおのずから限界があると思います》《高市政権の選挙公約や、維新との合意は、これまでの議論の流れを覆すものです》《養子案も、養子案を『第一優先』とすることの是非も、論じられたとはいえません》と発言したのです。御厨氏は、上皇さまの生前退位をめぐる議論にも有識者としてかかわったほど著名な政治学者ですから、議論の方向性に一定の影響を及ぼすのではないでしょうか」(前出・皇室記者)
ご自身の未来への道すじは、いまだ定まらない中-この春、念願の被災地への旅を果たされ、新たな決意を胸に刻まれたプリンセス。その将来を、多くの国民が見守っている。
※女性セブン2026年4月30日号
