岩田望との新コンビでクラシック制覇を目指すゾロアストロ

写真拡大

 「皐月賞・G1」(19日、中山)

 デビュー前から評判の高かったゾロアストロが、前走のきさらぎ賞で惜敗続きにピリオドを打ち、クラシックへの切符を獲得。2日間の開催順延や初の関西への長距離輸送など、苦境を乗り越えての勝利には結果以上の収穫があった。メンバーは一気に強化されるものの、心身ともに成長をとげた素質馬が宮田厩舎初のクラシック制覇へ導く。

 デビュー前から注目を浴びていた素質馬が、クラシックで大きな花を咲かせようとしている。

 ここまで前評判通りの結果を出してこられたかというと、決してそうではない。新馬戦は大出遅れで2着。東スポ杯2歳Sでは上がり3F32秒7の豪脚を繰り出すも、パントルナイーフに頭差及ばず2着。どうしても気性面の幼さが残り、世代屈指のポテンシャルを出し切ることができなかった。しかし、前走のきさらぎ賞では成長を示した。京都遠征&初の右回り。しかも、降雪による2日間の順延という厳しい状況はねのけて重賞初制覇を果たしたのだ。「内容のある勝ち方ができましたね。当日の雰囲気を見ても、ネガティブな感情はなかったです」と宮田師も高く評価する。ようやくメンタル面の強さがうかがえた。

 ここまで順調に追い切りを消化。1週前には初コンビを組む岩田望が追い切りに騎乗し、感触を確かめてもらった。トレーナーは「早めに3角から動く積極的な併せ馬で、そのなかでコントロール面や反応を確認してもらいました。底知れないところをジョッキーも感じてくれました」と明かした。

 今回も距離&コースに加えて、フルゲートの競馬など初めての経験が多いが、指揮官は「レースを重ねるごとに落ち着いてきて、どっしりとしています。とにかく平常心でレースの流れに乗れれば」と期待を寄せた。厩舎としてもクラシック初制覇が懸かる。重賞を制覇した勢いに乗って、一気に覚醒しても不思議ではない。