年金ひとり暮らしブロガー・ショコラ「夢だった、初めてのひとり旅は66歳の時。新幹線1本で行ける神戸へ1泊。そこで再確認したのは…」
さまざまなことから解放されたシニア女性の老後の新しい趣味として、最近注目を集めているのが「ひとり旅」。人気シニアブロガーのショコラさんも、67歳でパートをやめ年金暮らしに入った後、定期的におひとりさまツアーやひとり旅に出かけています。そんなひとり旅の写真とともに、ひとり旅を気楽に始める方法を提案した著書『60代から夢をかなえる ひとり旅』から、一部を抜粋して紹介します。
【写真】大谷石の幾何学彫刻と飾り銅板のアクセントが美術品のようなヨドコウ迎賓館
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初めてのひとり旅は新幹線1本で行ける神戸へ1泊
ツアーにしろ、個人旅行にしろ、旅は誰かと一緒に行くものという思い込みがありました。
ひとり旅に興味をもつようになったのは、60歳の頃。長年参加しているSNSのシングル女子コミュニティの集まりで、旅行の話で盛り上がったことがありました。
ひとりでツアーに参加したことはあっても、まったくのひとり旅はしたことがないという人が多く、ひとり旅してみたいけれど不安だよね、でもいつかしてみたいねと意見が一致し、私もいつかトライしようと思っていました。
そうして65歳の頃、新しいメンバーさんのなかに、ひとり旅によく行くという人がいました。ひとりで台湾に行ってきたばかりだという彼女の話を聞いてから、思いきってひとり旅に行ってみようという気持ちが強くなりました。

<ヨドコウ迎賓館/兵庫県>厨房も木材をメインに。あの時代ではかなりモダンだったのでは(画像提供:『60代から夢をかなえる ひとり旅』/すばる舎)
「自分ひとりで大丈夫だろうか」という不安はあるものの、ひとり旅自体に抵抗はありませんでした。
営業職時代に、たびたび出張に行っていたからだと思います。自分で新幹線のチケットをとり、ホテルも安いビジネスホテルを探し、数日間泊まるのにも慣れていました。
ただ出張は、その場に行けば本社の人や取引先の人に会うので、完全なひとり行動ではありません。ひとり旅はまた違うものかも……。
60代になってもパートの仕事をして、節約も続けていたし、なかなか思いきった一歩が踏み出せず、仕事をやめた後の年金生活の夢として憧れていました。

『60代から夢をかなえる ひとり旅』(ショコラ:著/すばる舎)
そんななか、たまたまテレビ番組で、兵庫県芦屋市にあるフランク・ロイド・ライト建築の「ヨドコウ迎賓館」を目にしました。ここへ行ってみたい、実際にこの目で見てみたいと強く思ったのです。
神戸は日帰り出張で行ったことがあります。都会だし、東京から新幹線で1本で行ける。宿泊先も探すのに不自由しないだろう……。翌年の春には退職しようと決めていたので、予行練習のつもりで行ってみようと思いました。
空いている平日がよかったのですが、平日2連休をとるのが難しく、祝日とつなげて1日有給をとりました。66歳の秋、初めてのひとり旅に行きました。
結果は、とにかく行ってよかった! 何を心配していたのだろうと思うくらいに充実した、楽しい時間を過ごすことができました。これからもひとり旅をしてみようと思える2日間でした。
と同時に、人と行く旅行の楽しさも再確認しました。ヨドコウ迎賓館を見学した翌日、思いついて、神戸にある教会をリノベーションしたカフェ、フロインドリーブに行ったのですが、なんと定休日。
下調べもしないで行ったのだから仕方ないものの、こんなとき一緒にショックだね、と言い合える友人がいればよかったのに……なんて思ったり。
ひとり旅も、人と一緒の旅も、どちらもそれぞれの良さがあります。
※本稿は、『60代から夢をかなえる ひとり旅』(ショコラ:著/KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
