11位 モロッコ
前回大会は4位と大躍進を果たし、そこから所属クラブでのステータスを上げた選手が多く、新戦力の台頭もある。再び上位を狙えるスカッドだ。最高のタレントである右SBのハキミがキャプテンとしても支える立場に。彼と最強の縦ラインを形成するブラヒムにかかる期待は大きく、トップ下の21歳MFエル・カンヌスが飛躍する大会になる可能性も。

10位 ノルウェー
大会の主役候補であるFWハーランドは言うまでもないが、大型でスピードもある“相棒”スルロット、若きドリブラーのヌサ、左足で流れを変えるボブなど、攻撃的なポジションにタレントが集まる。それだけに中盤の支柱ウーデゴーや統率力のあるCBアジェーの存在は重要だ。ノルウェーの課題はW杯の経験値になるが、勢いに乗ればファイナルも夢ではない。
 
9位 ベルギー
戦力的には2018年、22年より下降線にあるが、司令塔デ・ブライネや攻守の要を担うヴィツェル、大砲ルカクなど、経験を積み重ねている選手の存在は間違いなく強み。そこに快速ウインガーのドク、20歳の俊英ゴッツがいかに勢いを加えられるか。デ・ブライネは主力として健在だが、フランス人のガルシア監督はMFティーレマンスにキャプテンの重責を託した。

8位 オランダ
大黒柱のCBファン・ダイク、対人戦の覇者であるファン・デ・フェン、若き守護神フェルブルッヘン、大型ウイングバックのドゥムフリース、左後方から攻撃を組み立てるアケー、中盤の底から攻守を引き締めるフラーフェンベルフと、後ろ目にタレントが多い。守備面の安定は間違いないだけに、前回大会でブレイクしたガクポや気鋭のFWマレンの得点に、すべてがかかっている。

7位 ドイツ
懸案だったFWにヴォルテマーデという本格派が台頭したことが、何より大きい。2列目にはヴィルツ、ムシアラ、ハフェルツ、さらには18歳の新鋭カールなど、多士済々のタレントがひしめいている。誰を開幕スタメンに抜擢するか。ナーゲルスマン監督には贅沢な悩みとなるが、最も欠かせないのが、主将でもある右SBキミッヒであることに変わりはない。

6位 アルゼンチン
何もかもが噛み合って優勝したカタール大会に比べると、構成面で難しいタイミングにあるのは確かだ。それでも大会中に39歳となるメッシは健在。3年半前は若手だったマカリステル、En・フェルナンデス、アルバレスが着実に成長した。中盤の守備強度、オタメンディやタグリアフィコの奮闘が頼りの最終ラインは心許ないが、スカローニ体制の継続で連覇の下地はある。
 
5位 ポルトガル
すでにC・ロナウド頼みのチームではないことは、彼をハムストリングの負傷で欠いた3月シリーズのアメリカ戦(2−0)などを見ても明らか。それでも勝負どころで頼りになるリーダーであることに変わりはなく、このバランスがうまく噛み合えば、悲願の優勝も夢ではない。ヴィティーニャ、B・フェルナンデス、J・ネベスの中盤は世界屈指。8試合を戦い抜く選手層がポイントに。

4位 ブラジル
相変わらずタレントの宝庫だが、ただ、ライバルに比べて未知数な点は多い。過去数大会で引っ張ってきたネイマールが難しい状況にあるだけに、戦力を再整備して戦う必要がある。選手のマネジメントに関して名将アンチェロッティの右に出る者はいない。ヴィニシウスを筆頭に、一癖二癖ある選手たちも、6大会ぶりの優勝に向けて一つになる期待はある。

3位 イングランド
世界最高峰のプレミアリーグでプレーする選手がベースになるだけに、個々のバリューはフランスやスペインをも上回るものがある。キャプテンのケインなど、主力を欠いた日本戦では0−1の敗戦を喫したが、適度な緊張感は大事なプロセスだ。あとは復調途上のベリンガムなど、クラブで終盤までリーグ優勝を争う選手たちが、本大会にうまくコンディションを合わせられるか。