リアルタイムで検査を行う「スマート等級鑑定システム」。(長春=新華社配信)

 【新華社長春4月5日】「百草の王」「百薬の長」と称される高麗ニンジンは、中国の伝統医薬界で重要な地位を占めている。採掘と鑑定は経験に依存する部分が大きく、外観から生育年数や産地、品質を判断してきたが、ここ数年は技術の進歩により、作業に変化が生じている。

 高麗ニンジンを検査装置に入れ、対象物に光を当てて分析するハイパースペクトルイメージングによるスキャンを行うと、迅速にデータを取得できる。人工知能(AI)によるディープラーニング(深層学習)を用いて生育年数や産地などを判定できる上、試料を傷つけることもない。

 装置は中国科学院長春光学精密機械・物理研究所で開発された「スマート等級鑑定システム」で、測定可能な波長域は250〜2500ナノメートル。高麗ニンジンの生育年数を誤差プラスマイナス1年、82%以上の精度で判別する。吉林省内の主要な高麗ニンジン取引市場で導入され、業者や消費者から好評を得ている。

 システムは約2年で吉林省外にも広がり、地域を超えて活用されるようになった。四川、福建、広東各省などで「薬食同源」を追求する高級食材企業と緊密に協力し、食品加工分野におけるオンライン等級判定・検査技術の導入と普及に寄与している。(記者/孟含蒞)