【陸上】原晋監督が女子強化へ一石「温室育ちの選手を育てて何が強くなるんだ」思いの丈語る
箱根駅伝3連覇中の青学大が4日、相模原市で女子駅伝チーム創設についての会見を行った。男子と兼任となる原晋監督の下、4月から京都・立命館宇治高出身の芦田和佳と、兵庫・須磨学園高出身の池野絵莉が加入。当面は関東学生対校選手権や日本選手権入賞など個人の目標を目指し、駅伝では来年27年10月の全日本大学女子駅伝での初出場優勝をターゲットに掲げた。
原監督は「今までの女子の強化でよく小耳にするのは、練習パートナーやサポートをつけることが“あるある”。2人は、そんなぬるっちょいことはしないよと言った」と明かす。「練習パートナーを否定するわけではないが、トップアスリートーではない。後ろを走ることが果たして良いことなのか。風よけの後ろについて、温室育ちの選手育てて何が強くなるんだと思っていた」と思いをぶちまけ「君たちのために練習パートナーは用意しない、と言った。男子のトップ選手に食らいつけ、どんどんいけ。それで強くなるよと」と助言したと振り返った。
練習環境や活動をともにするこで、相乗効果があると期待する指揮官。練習メニューでも女子選手のペースが上がり、男子のボトム層に緊張感を与えるなど相乗効果も出ているという。さらに「23年間、道徳的な教育をしてしつけている。女子アスリートが入ってきても、いわゆる男女の恋愛関係という意識ではなく、それぞれの目標に向かってともに努力しあう同志、仲間の意識で頑張ってくれている」と語った。
原監督が、女性アスリートに求めるのは「自立を促す」こと。「指導者が実業団を転々としている。そこに女子アスリートも転々としている。しっかりとしたデータを取っていないが、そのケースが目につく。女性が本当の意思で走っていないんじゃないかという素朴な仮説が浮かび上がった。双方おかしいんじゃないの」と言葉に熱が入り「一人の女性として自分の意志で走る仕掛けをする必要があるのではないか。男性も女性アスリートに対してこれまでの向き合い方でいいのだろうか。ある意味、派閥を持たない原監督が率先してやっていきたい。女子選手、指導者の自立を促す」と力強く語った。
