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2026年4月から「17歳6ヶ月」で仮免許が取れるようになります。誕生月に関わらず計画的に運転免許取得を目指せるこの新制度。「自分は早生まれで苦労したのに…」「雪国なので夏休みに取りたかった…」とか、思わず羨ましく感じる方もいるのではないでしょうか?
しかし、免許を取ったばかりの頃の緊張感や初心を忘れ、なぜ自分勝手な運転をしてしまうのでしょうか。ハンドルを握る側のちょっとした慢心が、時に思いもよらない「自業自得」な結末を招くこともあります。

今回は、過去に大きな反響を呼んだ実録エピソードから、夜道でボロボロの軽自動車を執拗にあおった「黒塗りのクラウン」の事例を、最新の法規と共にお届けします。パッシングを繰り返し、相手を追い詰めたはずの若者たちが、車から降りてきた人物を見た瞬間に路上で「土下座」を始めた理由とは――。

◆不審な軽自動車との遭遇

「夜の県道を走っていたら、前にボロボロの軽自動車が走っていたんです。テールランプも片方しか点いてなくて、しかもフラフラと蛇行していました」

 そう振り返るのは、宅配運送会社で働く本宮さん(仮名・34歳)。仕事柄、夜間の走行は慣れっこですが、その車はどうにも違和感があったといいます。

「速度も遅いし、制限速度40キロなんですが、どう見ても30キロも出ていないような感じでした。とにかく“危なっかしいな”という印象でしたね」

 業務車両を運転する立場として事故には人一倍気をつけている本宮さんは、不測の事態に備えて少し車間を広めにとったそうです。すると、その判断が思わぬ出来事を目撃することにつながります。

◆黒塗りクラウン、苛立ちの蛇行運転

 しばらく走った後、ミラー越しに後方を確認した時、本宮さんの目に飛び込んできたのは黒塗りのクラウンでした。ヘッドライトをパッシングさせながら蛇行し、今にも突っ込んできそうな勢いだったといいます。

「“ああ、後ろもイライラしてるな”ってすぐに分かりましたよ。そりゃあそうですよね。自分だって前の軽が遅いせいでスムーズに走れないわけですから」

 ただ、苛立ちの矛先はあくまで軽自動車に向けられている様子でした。本宮さんは巻き込まれないように、アクセルを緩めてさらに距離を広げます。

「しかし次の瞬間、そのクラウンが強引に私の前に割り込んできたんです。そこからは本当に怖かったですね。パッシングに蛇行、そして車間距離をギリギリまで詰めて……“これがニュースでよく聞くあおり運転か”って」

 クラウンは執拗に軽自動車を追い立て、本宮さんの緊張は高まる一方でした。

◆突然の急ブレーキ、そしてまさかの土下座劇

「そのとき、軽がいきなり急ブレーキを踏んだんです。慌てて私も減速して、心臓が飛び出るかと思いました」

 停車した軽自動車のドアがゆっくりと開き、大柄で筋肉質な男が降り立ちました。街灯に照らされたその姿は、まるで映画のワンシーンのようでした。

「“やばい、乱闘が始まる”って直感しましたよ。相手はクラウンに乗った若者でしょ? ケンカになるに違いないと思いました」

 しかし次の瞬間、予想を覆す出来事が起きます。クラウンのドアが同時に開き、中から飛び出した若い男二人が、いきなり道路にひざまずいたのです。

「地面に頭をつけて、“すみません!”って。あの姿は衝撃的でした。あおっていたはずの側が、逆に謝り倒しているんですから」

 本宮さんは、あまりの光景に言葉を失ったといいます。緊張と困惑が入り混じり、ただただ呆然とその場を見守るしかありませんでした。

◆真相はアルバイトの無断運転だった

 土下座劇が収まり、立ち去ろうとした本宮さんに、軽自動車の男性に呼び止められ、急停車の謝罪と経緯を説明された本宮さん。ようやく状況を理解したといいます。