ウェブブラウザ「Firefox 148」の正式版が公開されました。生成AI機能のブロックが可能になる「AI制御」の設定が実装されました。

Firefox 148.0, See All New Features, Updates and Fixes

https://www.firefox.com/en-US/firefox/148.0/releasenotes/

◆AI制御

すでに公表されていたとおり、今回の更新で設定画面にAI制御セクションが追加され、AI機能の利用を制御・管理できるようになります。



設定項目は以下の通りです。

・AI支援をブロックする:オフ・オン

・翻訳:利用可能・ブロック

・サイドバーのチャットボット:利用可能・ブロック・Anthropic Claude・ChatGPT・Copilot・Google Gemini・Le Chat Mistral

なお、「AI支援をブロックする」をオンにすると以下のポップアップが表示され、さらに「ブロック」ボタンを押すとほかの項目がすべて「ブロック」となります。



◆shape()関数のサポート

CSS shape()関数がサポートされたことで、clip-pathプロパティおよびoffset-pathプロパティの図形を定義するために使用されます。

clip-path: shape(nonzero from 0 0, line to 10px 10px);

shape()関数はpath()関数に似ていますがいくつかの利点があります。

・標準的なCSS構文を利用可能

・さまざまなCSS単位をサポート

・CSS数学関数が使用可能

offset-path: shape(
from 5% 0.5rem,
arc to 80px 1pt of 10% ccw large rotate 25deg
);

offset-path: shape(
from 5px -5%,
hline to 50px,
vline by calc(0% + 160px),
hline by 70.5px,
close,
vline by 60px
);

◆Sanitizer APIのサポート

安全なHTML操作を提供するSanitizer APIが導入されました。その一つであるelement.setHTML()メソッドはelement.innerHTMLと同じくDOM要素にHTMLコンテンツを挿入できますが、クロスサイトスクリプティング(XSS)などのセキュリティ脆弱性を排除します。またHTMLを安全に解析するdocument.parseHTML()も利用可能となっています。

◆共同イテレーター

共同イテレーター提案を受け、Iterator.zipメソッドとIterator.zipKeyedメソッドが追加されました。複数の反復可能オブジェクトから要素を集約し、新しいIteratorオブジェクトにまとめることができます。

const days = ["Mon", "Tue", "Wed", "Thu", "Fri"];
const temperatures = [22, 21, 23, 20, 19];

const dayTemperatureMap = new Map(Iterator.zip([days, temperatures]));
console.log(dayTemperatureMap);
// Map(5) { 'Mon' => 22, 'Tue' => 21, 'Wed' => 23, 'Thu' => 20, 'Fri' => 19 }

◆リモート改善

リモート改善はFirefoxの修正や機能変更を先行体験できる機能です。リモート改善をオプトインすることによりFirefoxは対象の変更を自動的にインストールできるようになります。従来はリモート改善をオプトインするには技術情報および操作データ(テレメトリー)をMozillaと共有する必要がありましたが、今回の更新からはテレメトリーの共有やMozillaの実験的なスタディへの参加をオプトアウトしていてもリモート改善の受信をオプトインできるようになりました。

◆その他の更新

・PDF中に埋め込まれた数式にアクセスするスクリーンリーダーを改善

・Android版:ツールバーをリフレッシュ

・Android版:リンクテキストをコピーする「テキストをコピーする」コンテキストメニュー項目の追加

・Windows版:ダウンロードした画像をAdobe Illustratorにドラッグした際に画像のURLがドロップしていたのを、画像がドロップするよう修正

・空のドキュメント(about:blank)がウェブ互換性を持つよう変更

・Trusted Types APIのサポート:クロスサイトスクリプティング攻撃などの防止

・CSS position-try-orderプロパティのサポート

・WebGPU:Service Workerのサポート

・location.ancestorOrigins属性のサポート

・Navigation API:NavigationPrecommitController.addHandler()インターフェースのサポート

・繁体字中国語・ベトナム語の翻訳をサポート

・大規模アップデート後に言語パックが無効化され予期しない言語で表示される問題を修正

また、Firefox 148には51件のセキュリティバグフィックスが含まれています。

なお、次期メジャー版となる「Firefox 149」は現地時間の2026年3月24日(火)にリリース予定です。