なぜ私たちはキーボードに「両手プレイ」を強いられてきたのか? QwertyMaxという回答
よくよく考えてみると、そのキー入力面倒じゃないですか?
PCと向き合う間や仕事のときに、一番長い時間触っているデバイスといえば…キーボードです。昨今自作キーボードや、時短できる入力デバイスなど、環境に合わせた快適なデバイスを周りに備えるだけで、作業環境を効率化できるようになりました。
ベースとなるキーボードにもさまざまな流派があり、キーの数をできるだけ少なくコンパクトに収めるキーボードもあれば、とにかくキーの数を増やしてしまおうという流派も。今回紹介するのは、後者の流派であるQwertyMaxというプロダクトです。その設計思想が面白いんです。
誰もが無視してきた「タイピングのボトルネック」を解消
「!」「?」「&」「( )」「@」といった日常的な記号を入力するために、わざわざ指を伸ばさなければならない理由を考えた開発者は、毎日何百回も使うこれらの記号を入力するのに、両手操作を強いられることが許せません。なぜ「!」「@」「#」「( )」のような必須記号に、Shiftを押さずにアクセスできないのか?
そこに着目した設計思想で、Shiftとの同時押しやショートカットなしに文字入力したい。 ただし、キーボードレイアウトを変えることは、むしろこれまでの効率性を失う可能性があることも開発者は懸念していました。しかし、誰も現状に挑戦しなければ、何も変わりません。既に知っているものを壊さずに、レイアウトを現代化する方法に挑んだのです。そして生まれたのがQwertyMaxです。
QwertyMaxは記号へのアクセスを再構築し、さらには他の不満点も同時に解決してみせました。たとえばコピー、ペースト、切り取り、保存、元に戻す、やり直すなど日常的に使う機能への直接アクセスキーを追加し、Controlキーとの同時押しを完全に不要にしました。
さらにそれだけ留まりません。タブの切り替え、ページ更新、新規タブなどのブラウザ操作専用キーも搭載し、すべてをワンタッチで行なえるようにしました。
精密に設計された配置
キー配置は考え抜かれて設計されています。その最終形態を見ていただけば、開発者の熱量を感じ取れるはず。新しく追加されたすべてのキーは、中核となる英数字タイピングゾーンの外側に配置され、従来の入力を妨げない配置になっています。
各キーは指の可動範囲内にあるので、目線を落として入力する必要はありません。QWERTYの要素は残しつつ、従来Shiftが必要だった数字行の記号(! @ # $ % ^ & * ( ) _ +)は、 元の数字キーの真上に配置されています。
残りの記号キーは、メインレイアウト左側に2列追加されています。これはホームポジション(FとJ)からの自然な到達範囲を考慮した配置で、右側に既に存在する「:」「”」などの外側配置と鏡写しの関係で配置され、左右のバランスを維持しています。
スムーズな移行と習熟を支援するため、開発者はユーザー専用の学習プラットフォームも開発中という力の入れよう。ガイド付きチュートリアルや対話型タイピング練習を通じて、ユーザーがQwertyMaxを迅速かつ自信を持って使いこなせるようにするということなんです。
現在QwertyMaxはクラウドファンディング実施中なので、これぞ私が思い描いていた理想のキーボードだ! キーボードの同時押しってなんだよ、キーに書いてある文字を出せよ!と思っていたそこのあなたにぴったりかなと。
実際に完成形を見ると、かなり実利的な設計で、これに慣れてしまうともう普通のキーボードに戻れなくなりそうな引力を感じさせてくれる逸品です。

Source: indiegogo
