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今月2日と3日に行われた箱根駅伝。岡山市出身で、青山学院大学陸上競技部・主将の黒田朝日選手が、異次元の走りで青学を3連覇に導きました。

▶【画像を見る】弟・然選手の給水に密着 妹の詩歌ちゃん(8)も箱根に駆けつけた!

弟からの給水、仲間への感謝...様々な思いを胸に駆け抜けた、箱根ラストランでした。2年生の時から黒田朝日選手に密着取材していたRSK山陽放送の松村みなみ記者が現地に駆けつけ、舞台裏を取材しました。

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RSK松村記者 黒田選手の家族とともに、いざ箱根へ!

東京・大手町から神奈川県の箱根・芦ノ湖を目指し5区間をつなぐ、初日(2日)の往路。青山学院大学のエースで主将の黒田朝日選手は、去年までのエース区間・2区ではなく、山登りの5区を任されました。

1区で16位と出遅れた青学。5区の黒田選手には、先頭とおよそ3分半の5位と、苦しい展開でタスキが渡りました。

その5区、16キロ手前の給水地点にいたのは…

ーおはようございます
(青山学院大学2年 黒田然選手)【画像①】
「こんちは」

黒田選手の弟で、同じ青学陸上部の然選手です。

兄・朝日選手が5区で走ることは「知っていたので」

ー「5区」って、びっくりしませんでした?

(黒田然選手 青山学院大学2年)【画像②】
「ぼくは知っていたので。候補がいたんですけど、『どっちが走るかな』みたいな…『まあ朝日かなぁ』みたいな」

「厳しい状況ですけど、間違いなく流れは作れる」

その期待通り、黒田選手は10キロ手前で3位に浮上!さらに黒田選手はペースを上げます。

(実況)
「2位がかわります!中央大学の柴田大地を、青山学院大学・黒田朝日が前に出ました」

そして、朝日選手の力走を家族が支えます。

朝日選手は給水係に「然選手」を指名 そこにあった思いとは?

朝日選手の給水係を務めたのは、弟の然選手でした。

(妹・詩歌ちゃん)
「然くん何するの?」
(応援に来た人)【画像③】
「然は一緒に走るんよ、朝日と一緒に」

高校・大学と、同じチームで切磋琢磨してきた兄弟。ある願いがありました。昨年8月、その願いをインタビューで答えてくれていました。

(黒田朝日選手)【画像④】
「大学で、タスキリレーができたらいいな」
「1回は、タスキリレーがしたいな」

けがで出場できなかった弟 兄と並走!

けがの影響もあり、メンバー入りできなかった然選手。朝日選手は大事な給水を任せました。

(然選手)
「本当に主将って大変だと思うんですよね。苦労や努力がしっかり報われてほしいな」

妹の詩歌ちゃん(8)【画像⑤】も、大好きな2人の兄の走りを待ちます。

(詩歌ちゃん)【画像⑤】
「あっくん(朝日選手)頑張れ!」

そして15キロ過ぎ。先頭から…。

(実況)
「今、後ろに黒田を先導する白バイを見ることができました」

(実況)
「2号車から見えますよ!2号車から見えますよ!明らかに(先頭の)工藤(慎作・早大)の姿が2号車から見えました」
(解説)
「黒田くん、何か乗り物に乗っていないですかね」

そして朝日選手は、弟・然選手たちが待つ給水ポイントに。

「先頭から15秒差の地点」朝日選手 然選手・詩歌ちゃんのもとに

弟・妹が待つポイントに、朝日選手がやってきました。先頭からはわずか15秒。然選手が言葉をかけながらスタートします。

(実況)
「朝日なら、きっといい流れを作ってくれる!気合を注入したい、とそう話しました黒田然です」

駆け付けた応援団も、声援に力が入ります。

(黒田選手を沿道で応援する人)
「山の神じゃん!異常っすよ」
「4代目ですよ!4代目就任ですよ」

(詩歌ちゃん)【画像⑥】
「かっこよかった、自慢のお兄ちゃん」

(然選手)
「かっこよかったですね、あそこまで(タイムが)縮まっていると思わなかったんで」
「監督から、前との差を計れと言われていたんですけど、近すぎて計るの忘れちゃった」

タスキは渡せなかった、、、けれども、朝日と然の2人で走った箱根です。

(然選手)
「いろんな気持ちがありますけど、最初で最後なんで、いい思い出になりました」
(朝日選手)
「あそこから然の声かけのおかげもあって、力を最後まで出し切れたかな」

ともに箱根を目指した「亡き友人」への思いも

「どうしても優勝したい」ー青学の選手たちの心には、2月に病気で亡くなった同級生・皆渡星七(みなわたり・せな)さんへの思いがあります。共に箱根を目指した仲間です。

(朝日選手)【画像⑦】
「彼の思いも汲んで、彼も含めてひとつのチーム」

(実況)
「早稲田を抜いて、青山学院大学キャプテンの黒田朝日が先頭に立ちました」
「箱根の山に朝日が昇りました!5区大逆転、青山学院大学、3年連続8度目の往路優勝」

黒田選手のタイムは、1時間7分16秒と区間新記録、これまでの記録を1分55秒も上回る結果でした。

(黒田朝日選手)
「岡山からも、たくさんの応援ありがとうございました。しっかり自分の力を発揮することができました。ありがとうございます」

妹・詩歌ちゃんとRSKの松村記者は、走り終えた朝日選手の元へ【画像⑧】

(黒田朝日選手)
「ありがとね」

ー新しい“山の神”の方で合っていますか?
(黒田朝日選手)
「はい、合っています」

ー箱根ラストランはどうでしたか?
(黒田朝日選手)
「過去一きつかったです」
「本当に、最後のほうは、意識飛ぶぐらい無我夢中で」

主将として、チームを首位に押し上げる意地をみせた朝日選手。歴史的なタイムについても聞きました。

「100年ぐらい抜かれなそうなタイムですね」その問いに朝日選手は…

ー100年ぐらい抜かれそうもないタイムですね

(黒田朝日選手)
「ずっと残ってくれるとうれしいですね」

(詩歌ちゃん)
「ありがとう~」

(黒田朝日選手)
「テレビ映るでそれ」
「ピースぐらいしとく?」【画像⑩】

そして、青山学院大学は箱根駅伝で総合優勝、そして念願の3連覇を達成。弱音は吐かなくとも、強豪校を率いる重圧を背負ってきた黒田選手の目にも涙が光りました。

(黒田朝日選手)【画像⑪】
「順風満帆というわけではなかったんですけど、最後こうして頑張ってきた努力が実を結んだなと。本当にチームのみんなにありがとうと言いたい」

(原 晋監督)
「まさに新しい山の神誕生ですね。シン・山の神ここに誕生しました」

ーやっぱり最強ランナー?
(原晋監督)【画像⑫】
「最強ですね、次はマラソンで日本記録を出させます」

ー最後に、どんな箱根駅伝でしたか?
(黒田朝日選手)
「最高の箱根でした」

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