男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

-あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:「あれは何だったの…?」初デートでキスまでしたのに、既読スルーをする男の心理とは




17歳も年下の女性にアプローチしたことが、そもそもの間違いだったのだろうか。

最初から、僕にはチャンスなんてなかったのだろうか。

45歳の僕はバツイチだけれど、見た目も衰えていないし、どちらかというとまだまだ現役だと思っている。

一方の凛は、28歳。

年の差はあるものの、凛は大人びた性格で話も合う。お互い結婚願望もあり、三度食事へ行って良いムードで進んでいた。

しかし先日食事へ行って以降、凛からの返信スピードは極端に遅くなり、そして最近は毎日していた連絡もほぼ途絶えた。

三度目のデートまでは、うまく行っていたはず。

それなのに、どうして凛の態度は変わってしまったのだろうか…。


Q1:28歳の女が17歳年上の男に迫ってきた理由は?


凛と出会ったのは、友人の誕生日会だった。その友人は港区でも有名な経営者で、いつも男女問わず、若くて可愛い子に囲まれている。

また毎年盛大に誕生日会をするのだが、今年もかなり華やかな会だった。

その会に、女友達と来ていた凛。僕と一緒に参加していた裕介が凛に声をかけ二次会で連絡先を交換した。

翌日、凛から連絡が来て僕も返信して、なんとなく食事へ行く流れとなった。

「食事へ行きませんか?」と、最初は向こうから積極的に誘ってきた感じだった。

― これって…?

そんな淡い期待と共に、予約した西麻布の裏通りにある『蓮』へと向かう。




凛は僕好みの綺麗な感じの服装で来ており、思わず目を細める。

「何飲みます?お好きな物を」

そう言うと、凛は目を丸くしている。

「この前から思っていたんですけど…健介さんって、なんで私に敬語なんですか?」
「敬語のほうが楽だからかなぁ」
「私には、敬語なしでお願いします♡そして、シャンパン飲んでも良いですか?」
「うん、もちろん。好きな物を頼んで」

こうして僕はビール、凛はグラスのシャンパンで乾杯をし、デートが始まった。

会社にも若い子はいるし、そこまで僕も感覚が古いわけではない。そう思っていたけれど、想像以上に凛はしっかりしており、僕の話を適宜聞きながらも自分の話も織り交ぜてくれて、会話も盛り上がる。

「じゃあ凛ちゃんは、今後起業したいの?」
「そうなんです。そのために、今は普通の会社員ですけどお金を貯めて、来年には起業したいなと思っています」
「すごいね。何系の会社をつくるのかな」
「美容とITを組み合わせたサービスです」

一応、企業の経営者として名を馳せている僕。「その目的もあって近づいてきたのかな?」とは思ったものの、凛が将来の話を一生懸命しているので、僕は彼女の話に耳を傾ける。




「そっか、応援してるよ」

「山形牛サーロイン よだれ牛」などを食べながら、そう言うと凛は嬉しそうにうなずいた。

「健介さんに話聞いてもらえて、良かったです!ありがとうございます」
「いえいえ」
「やっぱり、健介さんって大人の余裕があって素敵だなぁ」

こんなことを言われると、男は勘違いしてしまうことを凛は知らないのだろうか。

「凛ちゃんは、同世代の人とかとは付き合わないの?」
「元彼は同じ歳だったんですけど、子ども過ぎたというか、何というか…。自分が成長できない感じが嫌で、別れちゃいました」
「そうなんだ…大変だったね」
「健介さんは?今彼女とかいるんですか?」
「僕?いないよ。バツイチだけど」
「そうなんですね!!お子様はいらっしゃるんですか?」
「一人いるけど、前妻のほうにいて。だから今はひとり暮らし」
「再婚願望とかあるんですか?」
「あるよ。素敵な人がいたらいいなぁと思ってる。凛ちゃんは?」
「私は、結婚願望しかありません(笑)」

お互いの恋愛や結婚生活の話などをしているうちに、あっという間に時間が来てしまった。

「今日は楽しかった。ありがとう」

凛の家の下までタクシーで送り届け、お礼を言うと、凛は去り際に次の約束の提案をしてきた。

「こちらこそ、すっごく楽しかったです!次のデートの日程、またLINEしますね」

凛に少し圧倒されながらも、僕は幸せな気持ちに包まれていた。


Q2:女が三度目のデートで一気に引いた理由は?


そして二度目のデートも非常に楽しく終え、三度目のデートがやってきた。

― 今日で三度目か…。

何となく、身構える。たった三度で決める気もないし、焦るつもりもない。一度結婚しているし、子どももいる。だから早急に「付き合う」とかは自分の中でなかった。

だから凛も良い子だけれど、「絶対に付き合う!」など、そんな気持ちはさらさらない。

そんな気持ちで、三度目のデートへと挑んだわけだが、この日僕は時間があったので、夕方サウナに入ってから、デートへ行くことにした。

何となく、サウナでスッキリしてから行きたい気分だったからだ。

なのでサウナで汗を流し、シャワーを浴びた後、予約した六本木にある最高級のフカヒレが堪能できる中華の店へと向かった。




ただこの日は猛暑で、すべてタクシー移動だったのに、サウナへ行ったせいか店内に入っても暑い。

冷たいおしぼりをもらって顔と首を拭いていると、凛がやってきた。

「遅くなっちゃってすみません」
「全然。今来たことろだから」
「今日、暑いですよね」
「そうなんだよ。もちろんシャワーは浴びてきたんだけど、サウナ行ってきたから汗臭かったらごめんね」
「大丈夫ですよ」

こうして、三度目の食事が始まった。しかし辛い物を食べると、また汗が出てくる。

「健介さんって代謝良いんですね」
「そうなんだよ。運動もよくしているから、汗かきやすくて」
「シュッとされているのに意外です。何の運動をされているんですか?」
「僕はジムを週に2、3回と。あとサウナかな。昨日も、ジムでこれくらい走ってきて」

そう言いながら、僕は昨日走った記録が載っているスマホの画面を凛に見せる。




「こんなに走ったんですか?すごい…」
「いやいや、そんなことないけど。凛ちゃんは?運動とかするの?」
「私はヨガ行くくらいですね。たま〜にゴルフとか」
「ゴルフね。でも今は、暑いでしょ?」
「はい。なので夏はやりません」

ここから何となく、凛の普段の生活が見えてきた。最初はよく港区にいる、チャラっとした女の子かと思っていたけれど、意外に真面目なのかもしれない。

「最近リモートがだいぶ減ってしまって…週5で出勤することもあります」

凛は、大手日系企業に勤めており、いい意味で“普通の”生活を送っている子だった。

「凛ちゃんって、もっと派手なのかと思ったけど…意外だね。でもモテるでしょ?」
「どうでしょうね〜。でも早く結婚したいので、彼氏も絶賛募集中ですけど。本当に、健介さんって彼女いなんですか?」
「うん、前にも言ったけどいないよ」
「そっか。健介さんのほうこそモテそうですけどね」
「そんな事ないよ」

ここからしばらくお互いの謎の謙遜タイムが始まる。落とし所で迷っていると、ちょうど良いタイミングでデザートが運ばれてきたのでお会計をテーブルで済ます。

「いつもありがとうございます。ご馳走さまです」
「いえいえ」

そんなやり取りを終えて店を出ると、日中の太陽の熱気を吸い取った、コンクリートの蒸し暑さにむわんと身体が包まれた。

「あっつ…凛ちゃん、タクシーだよね?」
「はい、タクシーで帰ります」
「じゃあ呼ぶからちょっと待っててね」

こうして凛と僕の各々のタクシーを手配し、帰路へ着いた。

結局その後、凛の態度は激変した。デートの手順も間違えていないし、店選びもタクシーでの送りも最大限に気を使ったつもりだ。

それなのに、何がダメだったのだろうか…?

▶前回:「あれは何だったの…?」初デートでキスまでしたのに、既読スルーをする男の心理とは

▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由

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28歳の女が急に態度を変えた本当の理由は…?