NY株式29日(NY時間16:21)(日本時間05:21)
ダウ平均   44632.99(-204.57 -0.46%)
S&P500    6370.86(-18.91 -0.30%)
ナスダック   21098.29(-80.29 -0.38%)
CME日経平均先物 40685(大証終比:-125 -0.31%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は反落。S&P500やナスダックは前日も小幅ながら最高値を更新するなど、米株式市場は高値圏を維持している。そのような中、本日発表の決算への市場の反応が鈍かった。ヘルスケア企業はネガティブな反応を示したほか、特にボーイングが堅調な数字を発表したにもかかわらず、物足りないとして株価が下落。

 ストラテジストからは「強い上昇を経て調整段階に来ている可能性もあり、テクニカル指標の中にはその兆しを示すものも出ている。ただ、あくまで一時的な停滞で、個別銘柄の決算に注目する時間だ」とのコメントも出ている。

 今週、決算は重要な局面を迎えており、マグニフィセント7も明日と木曜日に発表を予定。現時点でS&P500企業の170社が発表を終えており、そのうち83%以上が予想を上回る利益を計上している。

 本日からFOMCが始まり、明日結果が公表される。政策は据え置きが確実視され、パウエル議長も利下げの方向性だけは示す可能性はあるものの、これまで通りに早期の利下げには慎重姿勢を示す可能性が高いと見られている。

 なお、ストックホルムで開催されていた米中協議が終了し、結局、関税措置の期限延長となった。ベッセント財務長官は90日間の延長になる可能性に言及。しかし、市場の反応は限定的だった。

 ボーイング<BA>が決算を受け下落。フリーキャッシュフロー(FCF)の赤字が予想を大きく下回るなど堅調な内容ではあったが、株価は4月安値から70%超上昇している中で、今回の決算はやや物足りない内容との受け止めのようだ。

 医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が決算を受け下落。2008年以来の減益見通しを示したほか、長期的な利益目標を引き下げ、成長目標の維持も見送った。

 ドメインを手がけるベリサイン<VRSN>が下落。筆頭株主のバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が保有株の約3分の1を売却すると伝わった。

 貨物輸送のUPS<UPS>が決算を受け下落。1株利益が予想をやや下回った。また、現在のマクロ環境の不透明感を踏まえ、売上高および利益のガイダンスは提示していない。

 メルク<MRK>が決算を受け下落。主力のキイトルーダは堅調に推移したものの、第2の主力製品であるHPVワクチン「ガーダシル」が中国での需要急減により打撃を受け、同国向けの出荷を停止したことが嫌気されている。

 ペイパル<PYPL>が決算受け下落 ベンモは好調だったものの、経営陣が関税の影響で取扱高の伸びが鈍化していると指摘したことが嫌気されている。

 家電メーカーのワールプール<WHR>が決算を受け大幅安。1株利益、売上高とも予想を下回った。関税引き上げを回避しようとする海外の競合各社が対米輸出を急いだほか、自社の家電の大半を米国で生産することで見込まれるプラス効果がまだ顕在化していないためだと説明。

 学生ローンや住宅ローンなどフィンテックのソーファイ・テクノロジーズ<SOFI>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、会員数も予想を上回った。また、通期のガイダンスも公表し、1株利益と売上高見通しを上方修正している。アナリストからも高評価が出ていた。