「仲直りができない」彼氏。話し合いを避ける男性心理と、上手に向き合うコツ

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機嫌がいいときは楽しく過ごせるけれど、意見の衝突やすれ違いで喧嘩になっても「仲直りができない」彼氏。

喧嘩ですぐに「別れよう」と言う男性心理とは? 付き合い方を見直すことも大切

一週間も音信不通が続いたり何も解決していないのに前と変わらない対応を求めてきたり、こちらが問題を解決したいと思ってもそれができないとモヤモヤしますよね。

仲直りを避けるのはなぜなのか、こんな彼氏とはどう向き合えばいいのか、考えたいことについてお伝えします。

どうして話し合ってくれないの?男性心理を知って上手に向き合おう

衝突してもその流れをスルーしたがる彼氏

たとえば、約束の1時間前になって「ごめん、どうしても行かなきゃいけない用事ができた」とドタキャンの連絡をしてくる彼氏。

事情を聞けば気持ちは理解できるけれど、楽しみにしていた約束を一方的になしにされたらやっぱり悲しいし、フォローしてほしいとも思いますよね。

こんなとき、「わかった。でもショックだな」と返せば彼氏は「謝ったのだからもういいだろう」「仕方ないだろう」「いつまでも引きずるな」と自分の都合を前に出してこちらの気持ちをいっさい見ない、不穏な空気にして終わらせようとする姿には、いっそこちらへの愛情はないのでは、とも感じます。

ほかのことでも、喧嘩になっても問題の本質を見ずに「謝ったのだから」「そっちも悪いだろう」と筋の違う言い合いばかりになって本当の解決ができない、仲直りがかなわない彼氏とは、いつしか嫌な空気になっても話し合うことすら諦めようと思います。

それでも、好きだと思えばこちらが我慢するしか交際を続ける道はなく、そんな状態で過ごすことが本当に幸せなのか、窮屈さを感じれば心の距離が開いていくのを止められません。

衝突したのに、その流れをスルーできるのはなぜなのでしょうか。

「仲直り=ダメな自分を突きつけられる」という認識がある

男女関係なく、仲直りのできない人、「喧嘩になると何も解決できず嫌な空気のまま疎遠になる」人はいますが、これが交際相手になると身近なだけにストレスが溜まりやすく、問題が残ったままでも「お付き合いを続けるために」モヤモヤを抱えた自分を許すことになります。

どうして解決について話し合うことを避けるのか、男性のなかには仲直りの過程で「自分の悪い面を突きつけられるのがイヤ」で避けるという人もいます。

「彼女のほうが口が立つから、言い合いになるといつも負ける自分がイヤで、仲直りしたくても『こう言われるだろうな』と想像がつくと逃げたくなりますね」(男性/28歳/セールス)

「謝ったのにいつまでも俺の悪かったところをネチネチと責められるのがストレスで、確かに俺が悪いとしてもいつまでも言われたら次はもう仲直り自体を諦めようと思いますよね」(男性/32歳/営業)

上の言葉は「仲直りについてどう思う?」と男性たちに尋ねたら返ってきた答えですが、「女性のほうが悪い」のではなく「対等でいられなくなる場面を避けたくなる」男性の心理が現れています。

喧嘩の原因がどちらにあっても、解決するためにはどうしてもネガティブな気持ちや状態と向き合わねばならず、そのなかには「失敗した自分」「間違えた自分」が含まれます。

それは彼女の側も同じだとしても、そんなダメな自分を突きつけられる機会が仲直りであって、それを実感したくないし彼女にも見られたくない、「自分の価値が落ちるのが怖くて」あえて話し合わずにスルーで終わらせたい、と思うのですね。

彼女のことが嫌いなわけでは決してないし、問題が残っているのもわかっている、乗り越えないといけないと理解できていても、自分が屈折してしまうとわかる場面からは逃げたくなる彼氏だと、仲直りは難しくなります。

仲直りは「ダメな自分を知る」ではなく「お互いについて理解を深める機会」

一方で、きちんと向き合って解決したいと望む女性の場合、「話したいのだけど」と水を向けても言い訳をつけて逃げる彼氏を見れば愛情が萎えていくし、問題を残したままで交際を続けようとする姿に信頼も失います。

それを見て慌ててまた謝罪してくる男性もいますが、目的が交際の継続であって仲直りでなければ、その場では別れを留まっても結局は新しい衝突が起きたときに同じ流れを繰り返し、最終的に終わってしまうカップルは多いものです。

喧嘩はふたりの価値観や考え方に違いがあるから起こること、衝突やすれ違いはそれを知るきっかけと考えれば、仲直りは「間違えたダメな自分を知る」のではなく「お互いについて理解を深める機会」と捉えるのが正解です。

好きな女性の前では常にかっこよく頼られる男性でいたいと願うのは当たり前ですが、対応を間違えたり彼女と価値観が違ったりなんてことは別にマイナスではない、と知るのが先。

失いたくないのが彼女の愛情であれば、ダサい自分を隠すことより正面から問題と向き合う姿こそ、信頼となるはずです。

「女性のほうが口が立つから」「最終的に自分が謝らないと彼女が納得しないから」と仲直りを避ける理由を自分以外に置く男性もいますが、そんな言い訳を持つことこそお付き合いでは不毛であり、その気持ちを彼女にも知ってもらったうえで正しく愛情を結び直す機会を大切にしたいですね。

「受け入れたい」と伝えるのが心を開くきっかけ

実際に筆者が見聞きしている仲直りが成功したケースは、「あなたのことをちゃんと知りたい」「気持ちを聞かせてほしい」と正面から伝えて彼氏の心を開き、一緒に乗り越えるというもの。

男性が怖いのは「落胆される自分」「愛されなくなる自分」であって、その不安を跳ね返すのが「受け入れたい」と伝えてくれる彼女の愛情です。

もちろん女性側が常に歩み寄らなければいけないのではなく、こちらを向いてくれた彼氏には自分の抱える気持ち、つらさや悲しさ、寂しさもきちんと伝え、知ってもらうことが重要。

心を開くきっかけとして最初に歩み寄りを女性が選んだのなら、次は男性側も女性側の負担を当然にするのではなく、本音を伝えて彼女の気持ちを受け入れていく姿勢が必須です。

「受け入れたい」のはお互いさま、となるのが理想です。こちらが手を差し伸べているのにそれでも拒絶する男性とは、その後も正しい信頼を築いていけるかどうか考えてみる必要があります。

喧嘩は「ダメな自分を知る」ではなく「ふたりの愛情をより強くする機会」、これをふたりが忘れないことが、幸せな恋愛を続ける基本ではないでしょうか。

「仲直りのできない彼氏」に悩む女性は多いですが、そもそも仲直りはどういう状態を指すのかを考えれば、「以前より信頼と愛情が増して居心地のいい関係になれる」ことであり、それを目指すならお互いの在り方を受け入れる器が大切です。

「受け入れたい」と伝えるのが愛情を深める最初の一歩、それを相手が汲んで本音を言い合える仲になることが、本当の仲直りではないかと思います。