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アヴェンタドール後継は「レヴエルト」

創立60周年という記念すべき年を迎えた2023年、ランボルギーニはあたかもそれを1つの節目とするかのように、新世代の12気筒ミドシップを発表してきた。

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誰もが注目していたその名は「レヴエルト」。


ランボルギーニ・レヴエルト(2023年)    ランボルギーニ

ランボルギーニにはこのレヴエルトによって、故パオロ・スタンツァーニが生み出した、カウンタック以来継承されてきた12気筒ミドシップの基本設計を完全に刷新している。

同時に採用されたのが、フロントに2個、8速DCT上に1個のエレクトリックモーターを組み合わせ、センタートンネルにリチウムイオンバッテリーを搭載するPHEVのメカニズムだ。

ランボルギーニはこのレヴエルトをHPEV(ハイ・パフォーマンス・エレクトリファイド・ヴィークル)と呼ぶが、それは過去に誕生したハイブリッド・スーパーカーへと向けた、きわめて“挑戦的な”呼称でもある。

ここではそんな時代の先駆けとなったライバルを簡単に解説していこう。

マクラーレンP1(2013年)

それは2010年代のことだった。スーパースポーツの世界にハイブリッドという新たなメカニズムが導入されてきたのは。

その中でもまず記憶に残るのは、2013年のジュネーブ・ショーで正式にプロダクションモデルが発表されたマクラーレンの「P1」。


マクラーレンP1(2013年)    AUTOCAR

すべてのデザインは機能に従うというコンセプトのもと、その機能を可能なかぎり小さく包み込むシュリンクドラップの手法を用いてデザインされたボディは、見た目にも一瞬で優秀な空力特性を予想させる。

ミドに搭載されるエンジンは3.8LのV型8気筒ツインターボ。これに197psを発揮するエレクトリックモーターを組み合わせ、システム全体の最高出力では実に916psの最高出力と900Nmの最大トルクを発揮することができた。

さらにこのP1は外部電源からも充電が可能なPHEVとして設計されており、エレクトリックモーターのみでも10km以上の走行を可能としていた。最高速は350km/h。0-100km/h加速は2.8秒でこれを達成した。

ポルシェ918スパイダー(2013年)

マクラーレンP1より早く、2010年にはそのスタディ・モデルが発表されていたポルシェ「918スパイダー」。

量産化に向けての無駄なスタディ・モデルを作ることはないというポルシェの定説からも、そのデビューがいつになるのかは大いに話題となったが、実際にそれが姿を現したのは2013年のことだった。


ポルシェ918スパイダー(2013年)    AUTOCAR

1969年にデビューした「917」からさまざまなモチーフを受け継いだボディーは、実にスタイリッシュな造形。もちろんそのエアロダイナミクスは十分に煮詰められている。

リアミドに搭載されるエンジンは、重量がわずか135kgという直噴型の4.6L V型8気筒。これに156ps仕様の、そして前輪駆動用の129ps仕様のエレクトリックモーターを組み合わせる。

システム全体の総出力は887ps。ミッションは7速PDKのみの設定で、最高速は345km/hを達成する一方、CO2排出量は79〜70gと驚くべき数字を両立している。この918スパイダーもPHEVであるから外部電源からの充電も可能だ。

ラ フェラーリ(2013年)

2012年のパリ・サロンで、まずはそのモノコックのみを発表。そして翌2013年のジュネーブ・ショーで、その生産型が披露されたのが、「ラ フェラーリ」だ。

モノコックが発表された段階で、フェラーリはその動力源がハイブリッドとなることを宣言していた。


ラ フェラーリ(2013年)    RMサザビーズ

カーボン製のモノコックやF140系のエンジンを持つことなど、そのメカニズムの基本的な要素はエンツォのそれと変わらないが、やはり何より注目すべきはフェラーリ独自のハイブリッド・システム「HY-KERS」が導入されたことだろう。

このHY-KERSは2モーター方式で、第一のモーターはV12エンジンと7速DCTの間に一体成型され、もう1つのモーターはエンジンの前方にレイアウト。この2つのモーターはリチウムイオンバッテリーに接続されるが、外部からの充電やゼロエミッション走行は行うことができない。

システム総計の最高出力は963ps。0-100km/h加速を3秒以下で、そして350km/h以上の最高速を達成した。