セブン-イレブン(写真:Stanislav Kogiku/アフロ)

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セブン-イレブンの店内で、若い女性店員2人がケースに陳列されたポテトを交互にかじる様子などを撮った動画がSNS上に投稿され、その後ツイッターに転載されて拡散する騒ぎになっている。

この投稿内容について、セブン-イレブン側は2023年1月27日、アルバイトの高校生による行為だと取材に認め、「お客様には不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

飛び跳ねを撮った動画では「こんなんでも時給発生」

店員2人は、フライヤーのケース前に立ち、まず奥の店員が棚からポテトを1つ取ってかじる。すると、手前の店員も、笑いながらポテトを1つ取り、カメラの方を向いてかじり、ピースサインをしていた。

この動画は、1月25日ごろにツイッターに転載の形で投稿された。もともとの動画は、インスタグラムに投稿され、24時間で消えるストーリーの機能を使ったとみられている。

同じインスタ投稿らしい他の2つの動画も、この動画とともに紹介されていた。

1つは、店員1人がモップを両足に挟んで、アニメの音楽に合わせて飛び跳ねながら、床を掃除していくといったものだ。動画には、「ワクチン後」とコメントが表示された。もう1つでは、店員2人がレジ内でテーブルに両手をついて飛び跳ね、大笑いしていた。動画のコメント表示には、「こんなんでも時給発生してます」とあった。

動画は3つで計22秒あり、ネット上で騒ぎになると、転載したツイッターのアカウントが削除された。

店員によるこうした不適切な行為のSNS投稿は、バイトテロやバカッターと呼ばれている。炎上した前例が数多くあるにもかかわらず、なぜ投稿に至ったのだろうか。

セブン-イレブンを運営するセブン&アイ・ホールディングスの広報センターは27日、J-CASTニュースの取材に対し、店舗であったことだと認めて、次のように説明した。

「『安易な気持ちで投稿してしまった』とかなり反省」

「なぜ投稿したのかまで聞いていませんが、本人たちは、ここまで拡散するとは分かっていなかったようです。『安易な気持ちで投稿してしまった』とかなり反省していました。話もまともにできない状態で、憔悴している様子でした」

かじったポテトは、賞味期限切れで廃棄用だったのかなどについては、アルバイトは、全員未成年などとして、「詳細についての回答は控えさせていただきます」と述べた。

セブン&アイによると、1月26日には投稿を把握して、地元の保健所に相談してアドバイスを受けた。その結果、店の営業は続けるものの、フライヤーの販売を一時中止にして、再開に向けた対応をしているとした。

動画に関わったアルバイトは、責任を感じて、すでに退職したという。警察に通報したり、賠償を求めたりするかについては、詳細の回答を差し控えたいとしている。

そのうえで、「お客様には、大変不快な思いをおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。再度、従業員教育の徹底を図るよう店舗に対しても申し入れをしました。そのうえで、再発防止に取り組んでいきます」と述べた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)