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大相撲に飲み食いが戻ってきた!

本日はお出掛けの記録です。東京場所ごとの恒例行事として、大相撲観戦に行ってまいりました。今場所は千秋楽のマス席が取れず14日目の観戦ということになったため、優勝決定の瞬間は見られないという状況。混戦となった今場所の、まさに混戦している途中経過を楽しもうという気持ちです。

小雨降るなかでたどりついた現地では、国技館脇の広場に早くも人だかりが。見れば、元大関の小錦さんがフードのワゴンなどを絡めつつ「何か買ってくれた人と写真を撮ってあげる」という仕事をしています。ディズニーランドの入口でキャラクターに会ったときのような幸先のよさ。気分も盛り上がってまいります。

早速場内に入りますとロビーからして活気に満ちています。地下大広間での提供が再開したちゃんこに並ぶ列、併設されている相撲博物館で開催中の白鵬展に並ぶ列。人数は多いですが、ピリピリした感じはありません。そう言えば、入場時には手荷物検査も検温も消毒も取り立ててありませんでした。悪く言えば「ゆるく」なってきた、よく言えば「本来の相撲が戻ってきた」という雰囲気です。

↓早速、白鵬展から視察していきます!



三つ揃いの化粧まわしや天皇賜杯のレプリカなど、初場所で見た内容もありつつ、新しい写真や服など部分的に展示内容がアップデートされており、二度目の鑑賞でも楽しめるような工夫がされている展示です。個人的には一月場所の際はじっくり見られなかったシルベスター・スタローンさんを持ち上げる白鵬の写真を再見できてよかったです。

↓なんで顔が真っ白になってるのかいきさつがわからない餅つきの様子。



↓総重量6キロと「日常から身体を鍛える装備」みたいになってる民族衣装。



そして今回の展示の目玉となるのが、白鵬座布団での記念撮影。土俵下で力士たちが座るときに使うジャンボな座布団を、実際に白鵬が使用したものを使って、お試しできるというのです。座らせてもらうとまぁフカフカなこと。しかもただフカフカなのではなく、ガシッと身体を受け止める強さ・重量感も備えています。

さすが相撲取りの身体を受け止める座布団です。この座り心地は「ソファー」と言ってもいいものでした。そうか、あれは持ち運びソファーだったのか。何故か白鵬の銅像みたいなのも設置してあって、とてもいい撮影スポットでした。さすが白鵬の企画展、お客さんを楽しませるのがお上手です。

↓白鵬座布団に座って記念撮影ができる撮影スポット!


この座布団が2枚あったらベッドになると思いますね!

次回は寝転がれるようにしてください!



白鵬展を見終わった頃には、ロビーはさらなるにぎわいを見せていました。ちゃんこの列は縮まるどころか伸びており、さらにガラポン抽選会なるクジ引きの列が加わって人々でごった返しています。そこにマスコットはやってくるわ、親方衆が商売を始めるわで大にぎわい。もはやディスタンスなどという概念はなく人と人とが「がっぷり」です。やはりにぎわいはいいものだと、懐かしい気持ちになりました。

↓ロビーでお客さんを出迎えるひよの山。



↓パン屋でお客さんを出迎えるかすが野。



とよの島は自分の断髪式のチケットを手売り中。



↓ガラポン抽選会では季節外れのカイロをいただきました。半年寝かすしかない。



まだまだ散策はつづきます(※なかなか相撲を見ない)。いよいよ僕もちゃんこの行列に並び、久々に地下大広間でちゃんこをいただきます。どこで食べても同じと言えば同じなのですが、申し訳なさそうに食べるのではなく、楽しみながら食べることができるのがいいですね。壁に貼られた力士の等身大タペストリーが見つめてくるのは、ちゃんこが狙われているような感じで落ち着きませんでしたが…。

↓おお、懐かしの地下大広間!久々の地下ちゃんこです!



↓壁に貼られた力士タペストリーがちゃんこを見つめている…。



「食べる」という大相撲のアイデンティティ。その復活を高らかに謳うかのように、場内での観戦ルールも緩和が進んでいます。これまで頑なに座席での飲食を認めてこなかった大相撲ですが、今場所は座席での飲食が解禁されました。黙って食べろ、素早く食べろ、という注意喚起こそあるものの、ようやくマス席がマス席である意味も戻ってきたかのよう。

さらに、飲酒も1杯に限り解禁となりました。「1杯だけ!な!な!」という言い方をするとすごくダメな感じがしますが、相撲を見ながら飲むビールが帰ってきたのは素直に嬉しく思います。もともとそんなに飲むタイプではないので個人的には1杯で十分。一升瓶開けて酒盛りする集団はちょっとウザイなという気持ちもあるので、「1杯だけよ」ルールはいい塩梅かなと思います。

まぁ、その貴重な1杯を「おっ!今場所は飲めるのか!」という喜びで早々に消化してしまい、いざ相撲をじっくり見るぞのターンでは酒がなくなってしまっていたのは痛恨のミスでしたが。今後は終盤の盛り上がりに合わせて1杯いけるよう、自分を厳しく律していきたいなと思いました。

↓場内では黙食をお願いしますとのお触れ。



↓アルコールは1杯までOKです。



↓売店でも「酒はおひとり様1本まで」と告知中。



↓何となく、甘酒も酒類に入っている雰囲気。



↓くぅー、美味い!1杯飲ませていただき、ありがとうございます!


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お土産など購入しまして、ようやく本格的に相撲観戦へとうつっていきます。するとちょうどいい角度に元稀勢の里の二所ノ関親方が勝負審判として座っています。厳しい視線で土俵を見守る親方を見ながら、「いつ結婚したんや」「いつから結婚を意識しとったんや」「お相手の似顔絵と何て呼ばれてるかの情報はいつ公表されるんや!」などと僕も厳しい視線を二所ノ関親方に送ります。

二所ノ関親方は勝負がつけばスッと右手をあげて、勝負審判としての仕事をしっかりとこなしています。土俵下に力士が落ちてきたときも、高齢親方にありがちな「自分だけパッと避けてタマリ席のお客さんのところに力士を突っ込ませる」なんて振る舞いはなく、ガッシリと力士を受け止める度量を見せていました。うむ、頼もしい。

せっかくなら、「物言い」をつける場面も見たかったところですが、惜しくもその機会は得られませんでした。まぁ、おいおいそうした場面も見るでしょうし、マイクをもってご説明をする場面も見ることになるでしょう。広報部⇒審判部への異動でテレビ解説から離れるのは寂しい部分もありますが、現地観戦では勝負審判として登場してくれるほうが嬉しいというもの。今後の場所で「勝負審判、正面に二所ノ関」を楽しみにしていきたいなと思います。

↓何やらメモしながら土俵を見守る二所ノ関親方



↓落ちてきた力士を受け止めたら腕がイテテテテ…。



さて、観戦も進んで幕内の取組へ。今場所の優勝争いはヒドイ混戦…じゃなくて熱い競り合いとなっています。この日が始まる段階では「5敗でも優勝の可能性があるのか…?」という混戦具合で、最終的に7人くらいで優勝決定戦をやるんじゃかなろうかという期待もありました。14日目でもまったく展望が見えないものですから、とりあえずは3敗で並ぶ佐田の海、隆の勝、照ノ富士の結果を見てから考えようと、深く考えずに土俵を見守ります。

↓幕内前半の取組ではメッセンジャーRNAのモデルナ様から3本の懸賞が!3回接種せよのメッセージと受け取りました!







3敗勢から最初に登場してきた隆の勝は「13日目の様子を見る限りダメだろう…」と思っていましたが、この日の対戦相手の霧馬山も4敗で優勝の可能性を残していたことから、やはり浮ついていた模様。勝負を急いだのか、霧馬山は腰高の状態から無理目な外掛けを仕掛けてしまい、隆の勝に突き落とされました。勝手に負けそうだった隆の勝が、相手の自滅で辛くも踏みとどまった格好。まだツキもあるようです。

↓「あぶねー」みたいな顔ですが踏みとどまりました!



佐田の海は、こちらも優勝の可能性を残す大栄翔との取組。佐田の海は大栄翔の当たりをこらえて押し返すところまではよかったものの、自分の勢いに足がついていかずはたき込まれて痛い4敗目。結びの一番で照ノ富士が格下を難なく退けたことで優勝争いからは大きく後退しましたが、千秋楽は3敗の隆の勝との取組が組まれたので、まだわずかにチャンスはあるでしょうか。

とにかく自分が勝って、照ノ富士に格下が土をつけるのを祈る…厳しい状況ではありますが、それでも現役生活全部のなかで今が一番幕内最高優勝に近いところにいるチャンスです。個人的には35歳のベテランがひと花咲かせるところを見たいという気持ちもありますので、最後まで諦めずに頑張ってもらいたいものです。

↓佐田の海は気合が入っていたものの力及ばず。



↓照ノ富士は格下を難なく退けて3敗をキープ。さすが。



千秋楽はまず優勝争い、そして来場所への大きな布石としての「大関全員負け越し」「大関全員角番」があるかどうかに注目したいなと思います。すでに2大関が負け越しを決めており、残るは7勝7敗の貴景勝のみということで、全員負け越しというのも絵空事ではなくなりました。

もしも全員角番となれば、大関同士での星の融通もやりようがありませんから、やりようがない結果としての「大関全員同時陥落」という歴史的珍事もあり得るのではないかと、個人的にも盛り上がってまいりました。優勝争いがもつれてもよし、大関が全員負け越したらそれはそれでよし、どっちに転んでも盛り上がる、いい千秋楽となりそうです。

↓次に大相撲が東京に戻ってきたとき、大関はひとりもいないかもしれませんね!

よし、もしそうなったら若隆景を大関に上げちゃおう!

若隆景は今場所の千秋楽勝って9勝6敗、来場所12勝3敗でヨロシク!

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次の東京場所では立ち食い寿司の店が復活しているといいなと思います!