薬品や反応中間体を製造、販売する雅本化学(300261/深セン創業板)は、ストップ高となった27日の取引終了後に株価の異常変動にかんする公告を出し、製品と米ファイザー製抗ウイルス薬との関連性を改めて否定した。

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 薬品や反応中間体を製造、販売する雅本化学(300261/深セン創業板)は、ストップ高となった27日の取引終了後に株価の異常変動にかんする公告を出し、製品と米ファイザー製抗ウイルス薬との関連性を改めて否定した。

 雅本化学の株価は20日の始値7.34元から急上昇し、20日に前日比+13.28%高で取引を終えると、22日、23日と連続で同+20%高のストップ高を記録。27日も再びストップ高で終値15.97元となり、17日の終値から6営業日で約116.40%上昇した。

 27日の取引終了後に出した公告の中で雅本化学は「近頃投資家の間で当社のカロン酸無水物およびその派生製品に対する注目度が高まっている」とした上で、「本公告公開日現在で、当社はファイザー社といかなる提携合意にも署名しておらず、いかなる提携関係にもなく、ファイザー社に対してカロン酸無水物およびその派生製品を供給していない。当社のカロン酸無水物の顧客は主に中国国内およびインドの顧客であり、当社のカロン酸無水物およびその派生品が間接的にファイザー社に供給されているかについては確認できない。また、当社のカロン酸無水物およびその派生品の本年における販売収入が、本年の営業総収入に占める割合は約0.5〜2%と小さく、会社の業績に大きな影響を与えることはない」と説明し、投資家に慎重な意思決定と理性的な投資を呼びかけている。

 カロン酸無水物は、ファイザー社がリトナビルと併用する新型コロナ治療薬候補として開発した抗ウイルス薬PFー07321332を合成する上で用いられると中国のメディアが報じている。同物質を製造している雅本化学がファイザー社の新薬開発に関連しているとの憶測が広まり、株価の急騰に繋がったものとみられる。雅本化学は23日、25日にもファイザー社とのカロン酸無水物にかんする取引がないことを説明する公告を出したものの急騰は止まらず、27日の公告で改めて関連性を否定した。

 雅本化学は2006年設立の化学製品メーカーで、2011年9月に深セン証券取引所の創業板に上場した。2021年1〜9月期の営業収入は前年同期比7.08%増の16億424万9595.24元、純利益は同23.03%増の1億5075万2618.61元。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)