上がり32秒9で東スポ杯2歳Sを制したイクイノックス(撮影:下野雄規)

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 20日の東京11R・東京スポーツ杯2歳ステークス(GII)は、後方でレースを進めたC.ルメール騎手騎乗の1番人気イクイノックス(牡2、美浦・木村哲也厩舎)が、直線で外から各馬を差し切り、内で食い下がる4番人気アサヒ(牡2、美浦・金成貴史厩舎)に2.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分46秒2(良)。

 イクイノックスの父はキタサンブラックで、新種牡馬の父に産駒重賞初制覇をもたらした。母シャトーブランシュは2015年マーメイドS覇者で、その父はキングヘイロー。

「母父キングヘイロー」は昨年までJRA重賞通算3勝だったが、今年はこれで重賞22戦8勝(勝率36.4%)。キングカメハメハの93戦7勝(7.5%)、ディープインパクトの90戦6勝(6.7%)など、名だたる種牡馬たちと比較しても圧倒的な好成績を収め、Twitterでは「母父キングヘイロー」がトレンド入りも果たした。

 キングヘイローの父は欧州の歴史的名馬ダンシングブレーヴ、母は米G1・7勝馬グッバイヘイロー。その「一流」の血が孫世代に入り、日本の競馬界にもトレンドを巻き起こしつつある。

【母父キングヘイロー 今年の重賞勝ち馬】
ピクシーナイト:スプリンターズS、シンザン記念
アサマノイタズラ:セントライト記念
イクイノックス:東スポ杯2歳S
ディープボンド:阪神大賞典(フォワ賞)
ヴァイスメテオール:ラジオNIKKEI賞
ウォーターナビレラ:ファンタジーS
メイショウムラクモ:レパードS