<最優秀ファンド賞>「ダブル・ブレイン」の優れたリスク管理、世界500以上の市場を最先端のシステムが24時間監視してポジション構築
そして、量的緩和が終わって想定される最悪のシナリオは、株式も債券も両方下がってしまうことだと思うのですが、一般的なバランスファンドですと、株式も債券も下がってしまうと、ファンドに大きな打撃になってしまいます。当ファンドのリスクコントロール戦略では、株式と債券が同時に下落するシグナルが出ると、当戦略の投資比率を大きく引き下げ、ファンドへのダメージを抑える仕組みがあります。トレンド戦略では、下落トレンドが続くとそれぞれでショートポジションをとって、株式や債券の下落を収益チャンスにすることができます。
相場の急激な反転・下落には対応できない部分が出てくることがあります。リスクコントロール戦略はロングポジションを取っていますので、ずっと上がってきた資産が突然下落に向かうと、その影響を被ってしまいます。また、トレンド戦略は、ロングとショートのポジションを取ることはできますが、そのポジションの構築を数日で完了できるわけではありません。最短でも2週間位のトレンドを使って市場の変化を分析していますので、1日、2日で相場の方向が大きく変わってしまうと、ポジションを取り切れていないため、下落の影響を受けてしまうということがあります。
――2つの戦略の構築も市場の変化の予測もマンAHL社のシステムが行うということですが、マン社の評価を聞かせてください。
組織面、パフォーマンス、リスク管理やオペレーション面での様々な部分について評価を行いましたが、いずれの項目でも高い評価を得ています。例えばリスク管理では、投資対象市場については頻繁に社内で議論を行っています。現在のダブル・ブレインの投資対象市場である世界500以上の市場が、投資対象としてふさわしいか、また、新たに対象にできる市場はないかを社内で議論しています。基本的には完全にシステム・AIが運用していますが、証拠金のポジションや、相応しい投資対象については人の判断も入ることで、徹底的なリスク管理を行っています。
また、コロナショックの時には、リスクコントロール戦略は、通常は350%くらいのレバレッジをかけたポジションをとっているのですが、これを1カ月足らずで25%程度にまでダイナミックに変更しました。このようなポジションの変化は、一般的なバランスファンドではできないと思うのですが、マンAHL社のトレーディングの技術やポジション構築のシステムが、しっかりできているため、大きなポジション変更も難なく行うことができました。
このファンドでも採用しているトレンド戦略は約500市場に投資していますが、そのポジションを日々変えていくために、リアルタイムで膨大な量のトレードが行われています。そのためには高性能なシステムが必要になります。また、コンピュータがトレードを行うと、コンピュータから高熱が出るので、性能が高い冷却機能が必要になります。マンAHL社では優秀な人材を採用して最先端の金融技術をシステム開発に取り入れていますが、システムインフラについても、しっかり先端の設備を入れているところがプロフェッショナル集団であると感じます。
――当ファンドに期待できるリターンの水準など、運用のイメージはどのように考えればよいでしょうか?
リスクに関しては年率8%で推移しています。2つの戦略はそれぞれ目標リスクを設けて運用しています。リスクコントロール戦略は常に10%のリスクです。トレンド戦略の目標リスクは15%です。これを合わせると10%以下になる設計です。実際の運用結果を振り返ると年率8%程度になっています。一方でリターンは、年率10%程度で推移しています。
