女子力アップを目指す女性にオススメのモデルも!

 アルマーニやグッチ、プラダといった一流ファッションブランド、イタリア料理にサッカーのセリエA、オペラや映画。もう私たち日本人の暮らしには、イタリアの文化や習慣がたくさん馴染んでいて、欠かせないものになっていますよね。

 それでは、イタリアのクルマはどうでしょうか? みなさん、知っているブランドや乗ってみたいモデルはありますか? 真っ先に声が挙がりそうなのは「フェラーリ」ですが、昔からセレブのクルマの代名詞的存在ですし、今でも新車価格が数千万円と超高価なので、自分とは一生無縁のクルマだと思っている人も多いかもしれませんね。

 でも、イタリアにはフェラーリだけでなく、魅力的なクルマがたくさんあるんです。とくに現在も新車をラインアップしているフィアットアルファロメオアバルトといったブランドには、日本車にはないデザインや個性を持ちながら、手が届きやすい価格帯のモデルがそろっています。

 そこで今回は、フィアットアルファロメオを中心に、運転のしやすさやデザインの美しさ、一度乗ったらやめられない中毒性の強さを持つ、女性にオススメのイタリア車をご紹介したいと思います。

1)フィアット・プント

 まず1台目は、かなりオススメ度が高いフィアット・プント。現在は新車の販売はなく、2013年式ごろまでの中古車が50万円前後で販売されています。プントの魅力はなんといっても、小動物系のキュートなデザインで、一見すると普通っぽいのに、どことなく異国の香りがするさりげないイタリアっぽさです。

 そして4mちょっとのコンパクトボディで、街中での取り回しも抜群の運転しやすさ。なのに、高速道路ではモリモリとパワフルでスカッと爽快だし、山道は軽快でクルマとの一体感がたまらなく楽しい!

 それでもう、すっかりハマってしまう女性が続出しています。トラブルはないとは言えませんが、しっかり点検・整備をしてあげれば長く乗れるクルマです。

2)アルファロメオ・ミト

 2台目は、名前を聞いただけでなんだか色っぽいイメージを持つ人も多いアルファロメオから、小さな宝石のようなコンパクトカー、アルファロメオ・ミト。2009年から2017年まで販売されており、平均中古車価格は129万円程度となっています。全長4mちょっとのボディは3ドアながら5人乗りで、シートはさすがイタリアと唸らされる上質なレザー。

 小さくても優雅な気持ちにさせてくれるところは、女性にとって嬉しいポイントですよね。でもひとたび走り出せば、1.4リッターターボは元気いっぱいで、ストレスなんて吹き飛んでしまう楽しさ。コンパクトカーなのに艶っぽくて「いいオンナ」感が出せるので、女子力アップを目指す女性にもオススメです。

エレガントで美しいスタイルをもつモデルも多数存在!

3)アルファロメオ・ブレラ

 3台目は同じくアルファロメオから、世にも美しいクーペスタイルと、ハッチバックの利便性が見事にマッチしているモデル、(アルファ)ブレラです。6連のヘッドライトが特徴的なフロントマスクといい、セクシーなヒップラインといい、一度見たら忘れられないデザイン。インテリアももちろんエレガントで上質なレザー張り、後席も十分に使える4人乗りです。

「スカイウインドゥ」と呼ばれる大型のガラスルーフが付いたグレードもあって、夜景なんかを眺めながらのドライブもロマンチック。2.2リッターと3.2リッターのエンジンが搭載されていて、そのエンジンサウンドはゾクゾクさせてくれるような、通称“アルファサウンド”。女性といえども、これにすっかり惚れ込んじゃう人も多いんですよね。

4)アバルト124スパイダー

 4台目は、オープンカーに乗りたいという女性にオススメなのが、アバルト124スパイダーです。4mちょっとのコンパクトなボディながら、スポーティで美しい2シーターオープンスタイルは女性が肩肘張らずサラリと乗るのにぴったり。

 フィアットのモデルをベースに、1950年代から数々のレースで勝利を手にしてきたアバルトらしく、爽快な走りも手にしていますが、決してどう猛な感じではなく、市街地でもスマートに乗れるのがいいところです。コンパクトなオープンカーとしては、ラゲッジの積載量も大きめなので、買い物など日常のアシとしても使えます。価格は新車で406万円〜416万円台となっています。

5)マセラティ・クーペ

 最後の5台目は、新車だと軽く1000万円超えのモデルがズラリとそろうプレミアムブランド、マセラティから。中古車でもちょっと価格が高めにはなりますが、そのぶん、非日常を味わうことができるラグジュアリー感たっぷりなモデル、マセラティ・クーペです。オススメの理由は何よりその美しいスタイリング。どの角度から見てもエレガントで、凛とした佇まいは、女性として目標にしたいくらいですね。

 そして、ややタイトながら後席を備えた4人乗りの室内は、クラフトマンシップあふれるアートのようなレザーが贅沢に使われ、本物に囲まれている満足感があふれます。エンジンは4.2リッターのV8で、伸びやかさと心に響くサウンドは病みつきになるほど。ATは、F1の技術を取り入れた「カンビオコルサ」というセミATとなっており、自分で操っている感覚もドライブを楽しいものにしてくれます。価格は2002年式なら200万円前後、2007〜2008年式は300〜800万円ほどが相場です。

 というわけで、こうして紹介してくると、ボディの大きい小さいに関わらず、イタリア車というのはどれもエレガントさや色気があることをあらためて実感しました。そうしたところも、女性とのマッチングがいい理由かもしれませんね。そんなイタリア車と人生を共にしたら、何かそれまでとは違う言動や考え方と出会えたり、視点が広がったり、きっと女子力だけでなく人間力を高めてくれるのではないでしょうか。