超小型3インチスマホ「Jelly 2」レビュー! サブとしての電子マネーや音楽プレイヤー活用がクール
●超小型スマートフォン「Jelly 2」レビュー!
手のひらにすっぽりと収まる超小型モデルや耐衝撃性に優れたタフネスモデルなど、特色あるスマートフォンを数多く発売している中国のスマートフォンメーカー「unihertz」(ユニハーツ)から、新型の小型スマートフォン「Jelly 2」が1月に発売されました。
Jelly 2は、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」にてユーザーからの出資を募り実現したスマートフォンです。
当初2020年12月には日本のユーザーのもとへ届く予定でしたが、税関通過に時間がかかるなどのトラブルがあり遅延していました。
今回、筆者も出資し手に入れることができましたので、その特徴や使い勝手についてご紹介します。
超小型スマートフォンの魅力と使いみちとは
●小型でも実用性が高い! 多くの改善が施されたアグレッシブなスマートフォン
Jelly 2は、その名の通り「Jelly Pro(Jelly)」の第2世代にあたるスマートフォンです。
Jelly Proは4G対応スマートフォンとして世界最小を謳ったモデルで、日本向けにも2018年に発売されました。
しかし、Jelly Proは世界最小というサイズを目標としたため、実用限界に近い約2.45インチワイドQVGA(240×432ドット)の極小ディスプレイや950mAhという少ないバッテリー容量で、かなり厳しい評価も多くありました。
今回のJelly 2ではそういった不満点を改善し、本体サイズの大型化を抑えつつディスプレイを約3.0インチ、解像度もFWVGA(480×864ドット)と、Jelly Proの2倍に拡張しています。
これまた手のひらサイズの小さな外箱
本体のほかに、クリアソフトケース、USBケーブル、ストラップ、充電用アダプターが付属する
取扱説明書やSIMピンなど。画面保護フィルムは出荷時に1枚貼った状態で届くが、予備が1枚同梱する
取扱説明書には日本語での説明もあり、とても分かりやすい
本体サイズは高さ95mm×横幅49.4mm×厚さ約16.5mm。
バッテリー容量は2,000mAhです。
昨今の大型スマートフォンほどの大容量ではありませんが、必要十分なバッテリー容量は確保しています。
その分本体の厚みが若干あり、コロっとした丸みのあるデザインとなっていますが、そのデザイン故に小さくてもホールドしやすく、片手での操作でも本体を落とす心配はありません。
本体が非常に小さいため、SIMスロットやUSB-C端子が相対的に大きく感じる
背面にはunihertzのロゴとFelica機能、指紋認証センサー、LEDライト、カメラが並ぶ
サイズ比較1。左から、Jelly Pro、Atom、Jelly 2。画面サイズの大型化に伴い横幅が若干増えたが、縦幅はあまり大きくなっていない
サイズ比較2。左から、Zenfone MAX (M2)、iPhone 12 mini、Jelly 2。6.3インチ画面を持つZenfone MAX (M2)とのサイズ差が凄い
iPhone 12 miniとの厚さ比較。Jelly 2は小さな筐体でバッテリー容量を確保するために厚みがある
●機能面も充実しているJelly 2
セキュリティ面では一般的なPINコードやパターン認証に加え、生体認証として指紋認証と顔認証が利用可能です。
カメラ性能は、アウトカメラが1600万画素、インカメラが800万画素となっています(アウトカメラの性能に関しては後述)。
アウト・インカメラのいずれも単眼なのは小型であることの代償といったところですが、このスマートフォンに高いカメラ性能を求める人も少ないのではないでしょう。
SIMスロットはトレイ式で、nanoSIMカード(4FF)のデュアルSIM・デュアルVoLTE(DSDV)に対応。
SIMスロット2がmicroSDカードとの排他利用となっており、microSDカードを利用する場合はSIMカードの利用が1枚に制限されます。
ただし、本体に128GBと比較的大きな容量のストレージを内蔵しているため、microSDカードを利用せずとも快適な運用が可能な点は大きなメリットです。
SIMフリー端末だけに複数SIMで使い分けたいところだが、microSDカードと排他になるのが悩ましいところ
Jelly 2のサイズ感。小さすぎて最初は呆気にとられるほど
とても「握りやすいサイズ」なのが実に良い
本体デザインや外観で難点があるとすれば、テカテカとした光沢塗装(グレア塗装)でしょうか。
スマホの定番デザインとして長く愛されているグレア塗装ですが、指紋や皮脂汚れが目立ちやすく印象があまり良くありません。
付属のクリアケースにいれての運用がメインとなりそうです。
本体色が濃いブルーである点も皮脂汚れを目立たせている。ホワイトカラーなどがあれば妥協できたかもしれない
このほか、外観的な機能ではプログラマブルボタンがユニークな特徴です。
唯一メタリックレッドに塗り分けられたこのボタンには複数の機能を任意で設定可能なのです。
出荷時設定では、
・1回押下……通話の録音機能
・1回長押し……LEDライト点灯
・2回押下……スクリーンショット
これらの機能が割り当てられています。
機能の割り当ては決められたものだけではなく、自分で入れたアプリなども設定できる上に、スリープ状態からでも利用可能です。
カメラアプリを設定したり、音楽アプリを設定したりしてすぐに呼び出せるようにするなど、自分の使い方に合わせて変更することができます。
プログラマブルボタンはサイドの一番押しやすい位置にある
1つのボタンに複数の機能を割り当てられる点が便利だ。よく使うアプリや機能を設定しよう
●小さな画面でも「意外と使える」
実用面では、やはりディスプレイの小ささをどう評価するかが大きなポイントです。
例えばウェブブラウジングでは画面が小さいことから一度に表示できる情報量が極端に少なく、標準のChromeブラウザでは広告などが邪魔となり、十分な情報を視認するのは厳しいといった印象です。
広告ブロック型のブラウザなどを利用すれば、画面の不要情報を減らせるので、若干快適に閲覧できるようになります。
左がChromeブラウザ、右がFree Adbliocker Browserでの表示例
TwitterやLINEなどは文字情報が主体な上に画面を覆うような広告も少ないため、情報量は少ないながらも意外と快適で実用的な利用ができます。
文字入力も、フリック入力、QWERTY入力ともに想像以上に快適で、10分ほどで大きな打ち間違えもなくスラスラと打てるようになりました。
文字入力に関しては驚くほど普通に打ててしまう
そして最も快適だと感じたのは動画視聴です。
本体を手に持った状態でYouTubeなどの動画を観る際は、文字情報に頼らないため、3インチという画面でも小さく感じずに利用できるという印象です。
液晶の品質も従来のJelly ProやAtomよりも向上しており、解像度が倍増したことと相まって動画視聴はかなり相性が良いと感じました。
感覚的には、6インチクラスの大画面スマホを縦に持った状態で、一般的な16:9動画を視聴しているときの映像サイズを思い出していただければ丁度良いかもしれません。
小さな画面もランドスケープ(横画面)モードで全画面表示にすればあまり気にならない
カメラの画像品質は「おまけ程度」と考えて良さそうです。
アウトカメラは画素数こそ1600万画素と十分ですが、画質は15〜20年前のトイカメラレベルで、昨今のカメラ性能を売りとしたスマートフォンとは比較できません。
撮影画像はラチチュードが狭く、白飛び・黒つぶれも発生します。カラーバランスも自然な色が再現されるとは言えないクオリティです。
一応、撮影設定でISO感度や露出、ホワイトバランスなど必要十分なマニュアル撮影も用意されていますが、あくまでも写真メモ用のカメラと割り切って使うべきでしょう。
以下、iPhone 12 miniとの撮影比較を3点掲載します(上がJelly 2、下がiPhone 12 mini)。
Jelly 2は最短撮影距離が遠いのかレンズ性能が悪いのか、画面中央付近以外が盛大にボケてしまっている
Jelly 2はラチチュードが狭く、この程度の撮影でも盛大に白飛びする
Jelly 2は空の色があり得ない色になっている上、暗部の落ち込みが酷い
撮影モードは、タイムラプス、動画、標準、プロの4つ
●電子マネー専用端末や音楽プレイヤーとしても便利
現在Jelly 2は、日本国内での正規販売をしていませんが、メーカーによれば今後販売の予定はあるとのことです。
日本国内で正規利用できる、3インチ台のディスプレイを搭載した超小型スマートフォンとしては、3.6インチディスプレイを搭載する楽天モバイルの「Rakuten mini」や、3.3インチディスプレイの「Palm Phone」などがあります。
Jelly 2はこれらよりも更に小型で、非常に珍しい貴重なスマートフォンでもあります。
筆者はクラウドファンディングにより179ドル(約1万9000円)で購入できましたが、一般販売の際はもう少し価格が上がると予想されます。
格安のSIMフリースマートフォンとしても魅力的な価格であり、超小型であることからサブ端末として持つのに丁度良い印象です。
また、この小ささながらFelica(おサイフケータイ)機能に対応している点も高く評価できます。
3インチ台のディスプレイサイズから、画面操作やアプリの利用では不便を感じることもありますが、SIMフリーの電子マネー端末として考えた場合、サイズの小ささはメリットになります。
指紋認証と合わせ、電子マネー端末として十分に実用的だ
メイン端末としての一般的な利用であれば、ここまで小さいスマートフォンを必要とすることはありません。
しかしながら、昨今のスマートフォンは6インチ台の大型ディスプレイモデルが多く、上着のポケットですら収まらずにバッグなどへ入れていることが多いため、電子マネー端末として利用しづらくなってきています。
Jelly 2は、そういった大型スマートフォンのサブ端末として持つには、価格的にもサイズ的にも非常に理に適っているのです。
Felica以外の使い方としては、イヤホンジャックを搭載している点や比較的容量の大きな内蔵ストレージがあることから、音楽プレイヤーとしても便利に使えるでしょう。
イヤホンを接続して胸ポケットなどに入れて音楽プレイヤーにするのは使い勝手が良さそうだ
奇しくも通信業界では料金プランの低価格競争が始まっており、例えば楽天モバイルなどは1GBまでの通信が月額0円(無料)となる「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表しています。
月額0円から980円程度の超低価格でサブ端末を運用できる時代となった今だからこそ、こうした「超小型スマートフォンJelly 2」を活用してみるのも面白いと思います。
執筆 秋吉 健
手のひらにすっぽりと収まる超小型モデルや耐衝撃性に優れたタフネスモデルなど、特色あるスマートフォンを数多く発売している中国のスマートフォンメーカー「unihertz」(ユニハーツ)から、新型の小型スマートフォン「Jelly 2」が1月に発売されました。
Jelly 2は、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」にてユーザーからの出資を募り実現したスマートフォンです。
当初2020年12月には日本のユーザーのもとへ届く予定でしたが、税関通過に時間がかかるなどのトラブルがあり遅延していました。
今回、筆者も出資し手に入れることができましたので、その特徴や使い勝手についてご紹介します。
超小型スマートフォンの魅力と使いみちとは
●小型でも実用性が高い! 多くの改善が施されたアグレッシブなスマートフォン
Jelly 2は、その名の通り「Jelly Pro(Jelly)」の第2世代にあたるスマートフォンです。
Jelly Proは4G対応スマートフォンとして世界最小を謳ったモデルで、日本向けにも2018年に発売されました。
しかし、Jelly Proは世界最小というサイズを目標としたため、実用限界に近い約2.45インチワイドQVGA(240×432ドット)の極小ディスプレイや950mAhという少ないバッテリー容量で、かなり厳しい評価も多くありました。
今回のJelly 2ではそういった不満点を改善し、本体サイズの大型化を抑えつつディスプレイを約3.0インチ、解像度もFWVGA(480×864ドット)と、Jelly Proの2倍に拡張しています。
これまた手のひらサイズの小さな外箱
本体のほかに、クリアソフトケース、USBケーブル、ストラップ、充電用アダプターが付属する
取扱説明書やSIMピンなど。画面保護フィルムは出荷時に1枚貼った状態で届くが、予備が1枚同梱する
取扱説明書には日本語での説明もあり、とても分かりやすい
本体サイズは高さ95mm×横幅49.4mm×厚さ約16.5mm。
バッテリー容量は2,000mAhです。
昨今の大型スマートフォンほどの大容量ではありませんが、必要十分なバッテリー容量は確保しています。
その分本体の厚みが若干あり、コロっとした丸みのあるデザインとなっていますが、そのデザイン故に小さくてもホールドしやすく、片手での操作でも本体を落とす心配はありません。
本体が非常に小さいため、SIMスロットやUSB-C端子が相対的に大きく感じる
背面にはunihertzのロゴとFelica機能、指紋認証センサー、LEDライト、カメラが並ぶ
サイズ比較1。左から、Jelly Pro、Atom、Jelly 2。画面サイズの大型化に伴い横幅が若干増えたが、縦幅はあまり大きくなっていない
サイズ比較2。左から、Zenfone MAX (M2)、iPhone 12 mini、Jelly 2。6.3インチ画面を持つZenfone MAX (M2)とのサイズ差が凄い
iPhone 12 miniとの厚さ比較。Jelly 2は小さな筐体でバッテリー容量を確保するために厚みがある
●機能面も充実しているJelly 2
セキュリティ面では一般的なPINコードやパターン認証に加え、生体認証として指紋認証と顔認証が利用可能です。
カメラ性能は、アウトカメラが1600万画素、インカメラが800万画素となっています(アウトカメラの性能に関しては後述)。
アウト・インカメラのいずれも単眼なのは小型であることの代償といったところですが、このスマートフォンに高いカメラ性能を求める人も少ないのではないでしょう。
SIMスロットはトレイ式で、nanoSIMカード(4FF)のデュアルSIM・デュアルVoLTE(DSDV)に対応。
SIMスロット2がmicroSDカードとの排他利用となっており、microSDカードを利用する場合はSIMカードの利用が1枚に制限されます。
ただし、本体に128GBと比較的大きな容量のストレージを内蔵しているため、microSDカードを利用せずとも快適な運用が可能な点は大きなメリットです。
SIMフリー端末だけに複数SIMで使い分けたいところだが、microSDカードと排他になるのが悩ましいところ
Jelly 2のサイズ感。小さすぎて最初は呆気にとられるほど
とても「握りやすいサイズ」なのが実に良い
本体デザインや外観で難点があるとすれば、テカテカとした光沢塗装(グレア塗装)でしょうか。
スマホの定番デザインとして長く愛されているグレア塗装ですが、指紋や皮脂汚れが目立ちやすく印象があまり良くありません。
付属のクリアケースにいれての運用がメインとなりそうです。
本体色が濃いブルーである点も皮脂汚れを目立たせている。ホワイトカラーなどがあれば妥協できたかもしれない
このほか、外観的な機能ではプログラマブルボタンがユニークな特徴です。
唯一メタリックレッドに塗り分けられたこのボタンには複数の機能を任意で設定可能なのです。
出荷時設定では、
・1回押下……通話の録音機能
・1回長押し……LEDライト点灯
・2回押下……スクリーンショット
これらの機能が割り当てられています。
機能の割り当ては決められたものだけではなく、自分で入れたアプリなども設定できる上に、スリープ状態からでも利用可能です。
カメラアプリを設定したり、音楽アプリを設定したりしてすぐに呼び出せるようにするなど、自分の使い方に合わせて変更することができます。
プログラマブルボタンはサイドの一番押しやすい位置にある
1つのボタンに複数の機能を割り当てられる点が便利だ。よく使うアプリや機能を設定しよう
●小さな画面でも「意外と使える」
実用面では、やはりディスプレイの小ささをどう評価するかが大きなポイントです。
例えばウェブブラウジングでは画面が小さいことから一度に表示できる情報量が極端に少なく、標準のChromeブラウザでは広告などが邪魔となり、十分な情報を視認するのは厳しいといった印象です。
広告ブロック型のブラウザなどを利用すれば、画面の不要情報を減らせるので、若干快適に閲覧できるようになります。
左がChromeブラウザ、右がFree Adbliocker Browserでの表示例
TwitterやLINEなどは文字情報が主体な上に画面を覆うような広告も少ないため、情報量は少ないながらも意外と快適で実用的な利用ができます。
文字入力も、フリック入力、QWERTY入力ともに想像以上に快適で、10分ほどで大きな打ち間違えもなくスラスラと打てるようになりました。
文字入力に関しては驚くほど普通に打ててしまう
そして最も快適だと感じたのは動画視聴です。
本体を手に持った状態でYouTubeなどの動画を観る際は、文字情報に頼らないため、3インチという画面でも小さく感じずに利用できるという印象です。
液晶の品質も従来のJelly ProやAtomよりも向上しており、解像度が倍増したことと相まって動画視聴はかなり相性が良いと感じました。
感覚的には、6インチクラスの大画面スマホを縦に持った状態で、一般的な16:9動画を視聴しているときの映像サイズを思い出していただければ丁度良いかもしれません。
小さな画面もランドスケープ(横画面)モードで全画面表示にすればあまり気にならない
カメラの画像品質は「おまけ程度」と考えて良さそうです。
アウトカメラは画素数こそ1600万画素と十分ですが、画質は15〜20年前のトイカメラレベルで、昨今のカメラ性能を売りとしたスマートフォンとは比較できません。
撮影画像はラチチュードが狭く、白飛び・黒つぶれも発生します。カラーバランスも自然な色が再現されるとは言えないクオリティです。
一応、撮影設定でISO感度や露出、ホワイトバランスなど必要十分なマニュアル撮影も用意されていますが、あくまでも写真メモ用のカメラと割り切って使うべきでしょう。
以下、iPhone 12 miniとの撮影比較を3点掲載します(上がJelly 2、下がiPhone 12 mini)。
Jelly 2は最短撮影距離が遠いのかレンズ性能が悪いのか、画面中央付近以外が盛大にボケてしまっている
Jelly 2はラチチュードが狭く、この程度の撮影でも盛大に白飛びする
Jelly 2は空の色があり得ない色になっている上、暗部の落ち込みが酷い
撮影モードは、タイムラプス、動画、標準、プロの4つ
●電子マネー専用端末や音楽プレイヤーとしても便利
現在Jelly 2は、日本国内での正規販売をしていませんが、メーカーによれば今後販売の予定はあるとのことです。
日本国内で正規利用できる、3インチ台のディスプレイを搭載した超小型スマートフォンとしては、3.6インチディスプレイを搭載する楽天モバイルの「Rakuten mini」や、3.3インチディスプレイの「Palm Phone」などがあります。
Jelly 2はこれらよりも更に小型で、非常に珍しい貴重なスマートフォンでもあります。
筆者はクラウドファンディングにより179ドル(約1万9000円)で購入できましたが、一般販売の際はもう少し価格が上がると予想されます。
格安のSIMフリースマートフォンとしても魅力的な価格であり、超小型であることからサブ端末として持つのに丁度良い印象です。
また、この小ささながらFelica(おサイフケータイ)機能に対応している点も高く評価できます。
3インチ台のディスプレイサイズから、画面操作やアプリの利用では不便を感じることもありますが、SIMフリーの電子マネー端末として考えた場合、サイズの小ささはメリットになります。
指紋認証と合わせ、電子マネー端末として十分に実用的だ
メイン端末としての一般的な利用であれば、ここまで小さいスマートフォンを必要とすることはありません。
しかしながら、昨今のスマートフォンは6インチ台の大型ディスプレイモデルが多く、上着のポケットですら収まらずにバッグなどへ入れていることが多いため、電子マネー端末として利用しづらくなってきています。
Jelly 2は、そういった大型スマートフォンのサブ端末として持つには、価格的にもサイズ的にも非常に理に適っているのです。
Felica以外の使い方としては、イヤホンジャックを搭載している点や比較的容量の大きな内蔵ストレージがあることから、音楽プレイヤーとしても便利に使えるでしょう。
イヤホンを接続して胸ポケットなどに入れて音楽プレイヤーにするのは使い勝手が良さそうだ
奇しくも通信業界では料金プランの低価格競争が始まっており、例えば楽天モバイルなどは1GBまでの通信が月額0円(無料)となる「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表しています。
月額0円から980円程度の超低価格でサブ端末を運用できる時代となった今だからこそ、こうした「超小型スマートフォンJelly 2」を活用してみるのも面白いと思います。
執筆 秋吉 健