日中戦争で日本が孫文の墓を破壊しなかった理由=中国メディア
記事は、中国近代化の父・孫文の墓である中山陵は中国人にとって非常に大きな存在であると紹介。当時の日本軍は「もし中山陵を破壊したら対中政策を進める上で不利になる。蒋介石が日本と和平に向けた交渉を行う意思を持っていたとしても、中山陵の破壊によって交渉が実現不可能になるかもしれない」と認識していたとの見方を示した。
その上で「日本は常に、国民政府と交渉の上で合意を結びたかった。それはあくまでその都度和議を結ぶことで段階的に中国の領土割譲を狙おうとしたものだったが、もし中山陵を破壊してしまったら、和議の道が完全に閉ざされることになり、日本側の思惑が実現できなくなってしまうと考えたのだ」と説明した。
記事は、「では孫文一人の墓の破壊をためらったのに、なぜ南京では大虐殺を起こしたのか」という疑問を持つ人がいるとした上で、その理由を第2次世界大戦末期の日本と米国を例に挙げて解説。「日本は米国に大爆撃を許して数十万人の国民を犠牲にする一方で、天皇だけは守った。そして米国が爆撃の際に天皇の住居を狙わなかったのは、将来の交渉の可能性を残すためだった。中山陵のケースも、これと類似しているのだ」と論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
