鹿に近づきすぎて慌てて逃げる男性(画像は『Charlotte 2020年11月16日付Twitter「@theroyalparks my friend took these pics on a long zoom lens today.」』のスクリーンショット)

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数日前にカメラマンの後ろに鹿のほうから近づいてきた写真をご紹介したが、野生動物との距離感を誤ると大きな危険が伴う。このほど公園で見つけた野生の鹿に近寄った男性が、角で襲われそうになる危険な様子が撮影された。観光客と思われる人々の行為に、関係者も怒りを露わにしている。『The Sun』などが伝えた。

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英ロンドン南西部にあるリッチモンド公園で、子供を含む数人が野生の鹿に近づく姿が撮影された。近すぎる距離に驚いた鹿が1人の男性に角を向け襲う素振りを見せると、男性は走って逃げたようだ。野生動物を遠くから観察することに問題はないが、今回のように至近距離で接することは極めて危険な行為だ。

これらの画像をTwitterに投稿したシャーロット・ワイルデンさん(Charlotte Wilden)は「この画像は私の友人が望遠レンズを使って撮影しました。そこにいた人達は手で直接エサをあげていましたが、鹿に向かってエサを投げると、鹿が彼らを攻撃しました。こんな形で子供を危険に晒していることも恐ろしいです」と記している。

ユーザー達から「驚いた。この国にはおバカさん達がいるみたいだ」「この写真を公園中に貼り出してやれ」といった非難の声が寄せられ、また地元住民からは「こういった光景は本当によく見る。野生動物の周りに集まってお構いなしに近づくから毎回注意するけど、聞く耳を持たないよ」「こういうのはだいたい観光に来てる奴ばっかりだ」と、観光客のマナー違反が多いことを指摘した。

ロンドンの王立公園を管理する慈善団体「The Royal Parks」の公式アカウントは、シャーロットさんのツイートを引用して「何度も言うようですが、私達はこのような行為を強い態度で非難します。野生動物を観察するために公園を訪れる時は、動物から50メートル以上の距離を保つようにしてください。鹿にエサをあげる行為も鹿を傷つけることになりますので絶対にやめてください」と注意喚起した。

観光客のマナー違反を心配したユーザーからは「もっとパトロールを増やすことはできないのかな?」と声があがっており、これに王立公園を管轄する警察チーム「Royal Parks Police」は「私達は4名体制で公園のパトロールを行い、今回のような事態に対応しています。その他にパトロールを行うボランティアもいますが、現在はロックダウンのため待機しています」と返信している。

画像は『Charlotte 2020年11月16日付Twitter「@theroyalparks my friend took these pics on a long zoom lens today.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)