スマートウォッチは新機軸 ファッションブランドディーゼルの新作スポーツモデル
ディーゼルから、2020年春モデルの魅力的な腕時計およびスマートウォッチが登場している。
「CHOPPED」は、どこかレトロな雰囲気をもつデジタルディスプレイモデル。
ブラック、ホワイト、レッドの刺激的なカラーに加えて、涼しげな透明ストラップの3色の計6色展開だ。
サイズ的にもユニセックスなモデルであり、ディーゼルの腕時計としては優しい印象のデザインであるため扱い易いように思う。
その逆に「RED ORDINANCE」は、主張が激しいビッグサイズ。
レッド×ブラックの強烈なインパクトをまとったカラーが加わり、こちらはディーゼルらしいアクの強いシリーズとなっている。
中でもミスターダディは巨大さもさることながら、文字盤の繊維素材のようなテクスチャとケースの鮮明な赤のコントラスト、そしてビスのデザインがまるで自動車や航空機のコクピットのように見えてそのインパクトは計り知れない。
新作のスマートウォッチは「CHOPPED」のように新機軸となる「FEDELITE」シリーズで、4月下旬以降の発売予定だ。
従来モデル「AXIAL」は、ディーゼルらしい大型のケースとデザイン重視のウォッチフェイスで、ファッションアイテムとしての魅力を持つものであった。さらに、竜頭型のダイヤルUI(ユーザーインターフェイス)やフィットネス機能などをすぐに呼び出せるボタンなど、スマートウォッチとしての使い勝手の面でも文句なしの出来映えであった。
新モデルは、扱い易い竜頭型のダイヤルボタンを継承しつつ、コンパクトでシンプルなデザインのいわゆるスポーツモデルに舵を切ったかたちだ。透明のシリコンストラップとナイロンケースで爽やかな印象を受ける。
OSにはグーグルの「Wear OS by Google」を搭載し、「Google アシスタント」によるサポート機能や、「Google マップ」によるナビゲーションなどにも対応する。
ペアリングできるスマートフォンは、Androidスマートフォン(Android OS 6.0以上)だけではなく、iPhone(iOS10以上)でも利用可能だ。
従来モデルは、腕時計としてのデザインを重視し、さらにウォッチフェイスが変更可能なファッションアイテム的な立ち位置だった。これはガジェット感が強いアップルの「Apple Watch」とは異なる立ち位置で、どちらかというと時計やファッション小物を探しているユーザーに向けて訴求していた製品である。
新モデルのFEDELITEシリーズは、「Google Fit」をより使いやすくするためのGPS距離トラッキング機能、そして防水機能(5ATM)を前面に押し出している。
フィットネス機能は従来モデルにも搭載されていたのだが、ファッションウォッチとして浸透していることもあり、あまり訴求されていなかった部分でもある。なお、従来モデルは新色を加えて併売する。スマートウォッチシリーズとしては、フラグシップのAXIAL、価格を抑えたスポーツモデルのFEDELITEと2ライン展開となる。
機能を前面に押し出す展開は、Apple Watchの利用方法として訴求されているフィットネス市場を取りに行くというビジョンがあるように思える。もちろん、ジムやランニングなどのサポートや記録・可視化などの用途に、ガジェット感が強い他社のウェアラブルデバイスではなく、腕時計としてのデザインを重視したディーゼルブランドのスマートウォッチがいわゆる「ガチ勢」ではないユーザーに刺さることも見越しているのだろう。
「DIESEL」のロゴが入った透明なシリコンバンドと、ナイロンケースのカラーに合わせた本体仕上げの組み合わせが時計メーカーとしてのこだわりを感じるところである。
多機能なスマートウォッチでありながら、素材の厳選と最新テクノロジーによって軽量化を実現している。スポーツウォッチとして、腕にしたときのフィット感と軽さが心地良いと感じた。
日本国内では利用不可であるが、FEDELITEにはGoogle Payが搭載されている。この機能はディーゼルおよびフォッシルブランドのスマートウォッチに数年前から搭載されている機能だ。
スマートフォンなしでGPS記録できるスマートウォッチなら、手ぶらでランニングやウォーキングを楽しんで、ちょっとした買物がGoogle Payで決済できたら理想的なアイテムになるだけに残念である。
ディーゼルのスマートウォッチの強みは、売り場が確定していない他社製スマートウォッチとことなり、時計売り場で様々な時計と見比べて買える点だ。
Apple Watchを買いに行くと言った明確な目的をもって購入に至るスマートウォッチとは異なり、欲しいと思った時計がスマートウォッチだったという入り口の広さが強みなのである。
執筆 mi2_303
「CHOPPED」は、どこかレトロな雰囲気をもつデジタルディスプレイモデル。
ブラック、ホワイト、レッドの刺激的なカラーに加えて、涼しげな透明ストラップの3色の計6色展開だ。
サイズ的にもユニセックスなモデルであり、ディーゼルの腕時計としては優しい印象のデザインであるため扱い易いように思う。
その逆に「RED ORDINANCE」は、主張が激しいビッグサイズ。
レッド×ブラックの強烈なインパクトをまとったカラーが加わり、こちらはディーゼルらしいアクの強いシリーズとなっている。
中でもミスターダディは巨大さもさることながら、文字盤の繊維素材のようなテクスチャとケースの鮮明な赤のコントラスト、そしてビスのデザインがまるで自動車や航空機のコクピットのように見えてそのインパクトは計り知れない。
新作のスマートウォッチは「CHOPPED」のように新機軸となる「FEDELITE」シリーズで、4月下旬以降の発売予定だ。
従来モデル「AXIAL」は、ディーゼルらしい大型のケースとデザイン重視のウォッチフェイスで、ファッションアイテムとしての魅力を持つものであった。さらに、竜頭型のダイヤルUI(ユーザーインターフェイス)やフィットネス機能などをすぐに呼び出せるボタンなど、スマートウォッチとしての使い勝手の面でも文句なしの出来映えであった。
新モデルは、扱い易い竜頭型のダイヤルボタンを継承しつつ、コンパクトでシンプルなデザインのいわゆるスポーツモデルに舵を切ったかたちだ。透明のシリコンストラップとナイロンケースで爽やかな印象を受ける。
OSにはグーグルの「Wear OS by Google」を搭載し、「Google アシスタント」によるサポート機能や、「Google マップ」によるナビゲーションなどにも対応する。
ペアリングできるスマートフォンは、Androidスマートフォン(Android OS 6.0以上)だけではなく、iPhone(iOS10以上)でも利用可能だ。
従来モデルは、腕時計としてのデザインを重視し、さらにウォッチフェイスが変更可能なファッションアイテム的な立ち位置だった。これはガジェット感が強いアップルの「Apple Watch」とは異なる立ち位置で、どちらかというと時計やファッション小物を探しているユーザーに向けて訴求していた製品である。
新モデルのFEDELITEシリーズは、「Google Fit」をより使いやすくするためのGPS距離トラッキング機能、そして防水機能(5ATM)を前面に押し出している。
フィットネス機能は従来モデルにも搭載されていたのだが、ファッションウォッチとして浸透していることもあり、あまり訴求されていなかった部分でもある。なお、従来モデルは新色を加えて併売する。スマートウォッチシリーズとしては、フラグシップのAXIAL、価格を抑えたスポーツモデルのFEDELITEと2ライン展開となる。
機能を前面に押し出す展開は、Apple Watchの利用方法として訴求されているフィットネス市場を取りに行くというビジョンがあるように思える。もちろん、ジムやランニングなどのサポートや記録・可視化などの用途に、ガジェット感が強い他社のウェアラブルデバイスではなく、腕時計としてのデザインを重視したディーゼルブランドのスマートウォッチがいわゆる「ガチ勢」ではないユーザーに刺さることも見越しているのだろう。
「DIESEL」のロゴが入った透明なシリコンバンドと、ナイロンケースのカラーに合わせた本体仕上げの組み合わせが時計メーカーとしてのこだわりを感じるところである。
多機能なスマートウォッチでありながら、素材の厳選と最新テクノロジーによって軽量化を実現している。スポーツウォッチとして、腕にしたときのフィット感と軽さが心地良いと感じた。
日本国内では利用不可であるが、FEDELITEにはGoogle Payが搭載されている。この機能はディーゼルおよびフォッシルブランドのスマートウォッチに数年前から搭載されている機能だ。
スマートフォンなしでGPS記録できるスマートウォッチなら、手ぶらでランニングやウォーキングを楽しんで、ちょっとした買物がGoogle Payで決済できたら理想的なアイテムになるだけに残念である。
ディーゼルのスマートウォッチの強みは、売り場が確定していない他社製スマートウォッチとことなり、時計売り場で様々な時計と見比べて買える点だ。
Apple Watchを買いに行くと言った明確な目的をもって購入に至るスマートウォッチとは異なり、欲しいと思った時計がスマートウォッチだったという入り口の広さが強みなのである。
執筆 mi2_303