JALが新たに導入した国内線仕様のボーイング787-8型機に搭乗。機内は「新しい国内線仕様」が採用されており、モニターやビデオプログラム、座席、無料機内Wi-Fiなど、進化していました。また、国際線仕様機とも違いがありました。

シートは滑りにくさがアップ

 JAL(日本航空)が2019年9月に導入したエアバスA350-900型機、そして10月に導入した国内線仕様ボーイング787-8型機。これらには、JALの新機内仕様と新座席が導入されています。このうち、国内線仕様ボーイング787-8型機の初便(羽田発伊丹行きJL107便)に2019年10月27日(日)、乗りました。

 新たな普通席は、これまでの国内線シートである「スカイネクスト」の普通席と同じく「黒」がテーマカラーですが、仕様は進化しています。


JAL国内線仕様のボーイング787-8型機。羽田〜伊丹線で、後ろのボーイング767-300型を置き換える(2019年10月27日、乗りものニュース編集部撮影)。

 オールレザーだった「スカイネクスト」の座席に対し、新国内線普通席は、背もたれ部分はファブリックで、座面部分はレザー。背もたれの素材を変えた影響からか、座面も以前より滑りにくさがアップしている印象です。

 座面の硬さは、あくまで記者の主観ではありますが、以前の「スカイネクスト」より硬め。ただJAL国際線エコノミークラスの座席「スカイワイダー」と比べると、新国内線普通席のクッションは柔らかい印象で、「スカイネクスト」と「スカイワイダー」の中間の柔らかさ、といった感覚でした。

 また座席の背もたれは、その背面のモニターより下側の部分を薄くしたそうです。リクライニングさせたとき、後席の足元スペースへの影響を少なくするためといいます。

フライト時間が短い「国内線仕様機」ならではの工夫も

 JAL新国内線普通席の特徴は、普通席でも全席に設置された個人モニター。そこで視聴できるビデオプログラムは、フライト時間が短い国内線であるため、途中で再生を中断して飛行機を降りても、中断時に発行される「レジュームコード」を次回搭乗時に打ち込むことで、続きから見られる機能を装備。この機能を使い、往復で映画を1本見るといった過ごし方もできそうです。


全席に個人モニターが備えられるJALボーイング787-8型機の新国内線普通席(2019年10月27日、乗りものニュース編集部撮影)。

 USBポートと電源コンセントが全席に設置され、同時に使用できるのもポイント。また従来のJAL国内線仕様機における無料機内Wi-Fiは、地上走行時は使えませんでしたが、それが可能になっているのも、これら新国内線仕様機の特徴です。

「国内線シートのゴールは、スマートフォンなどを使って『リビングやオフィスでできることを機内でできる』です。お客様に喜んでいただけるだけでなく、日本の経済、空の移動に新しい価値を作れるのではないかと考えています」(JAL国内路線事業本部長 本田俊介さん)

 ボーイング787型機は、JALでは大多数が国際線仕様機。このたび投入された国内線仕様機(機番:JA846J)の機内は、シート以外にも国際線機材との違いが見られます。

JALのボーイング787「国際線仕様機」と「国内線仕様機」の違い

 国内線仕様のボーイング787-8型機は、国際線仕様機と比べギャレーの大きさや装備品内容が異なり、機内共用部のスペースの使い方も変わります。最も特徴的なのは、機内最後部に化粧室が設置されていること。ほかの機種では一般的なこの配置ですが、JAL国際線仕様のボーイング787型機は最後部に化粧室がなく、CA(客室乗務員)が「最後部にはお手洗いはございません」と注意喚起をしているのを見かけます。

 またJAL広報部によると、同社のボーイング787型機において「国際線仕様機になく国内線仕様機のみ」の設備は、このほかに2つ。国内線仕様機では、最前方・最後方の中央の頭上手荷物入れが使用可能なことと、離着陸中も視聴できるよう、できる限りモニターを肘掛けではなくバルクヘッド(客室の仕切り壁)に設置していることだそうです。


JALボーイング787-8型機の新国内線普通席(2019年10月27日、乗りものニュース編集部撮影)。

 すでに就航中の路線も含め2019年11月8日(金)現在、JALの新国内線仕様機は、エアバスA350-900型機が羽田〜福岡、新千歳、那覇線に、国内線仕様ボーイング787-8型機が羽田〜伊丹、福岡線に導入が決まっています。

 これらの機種は今後、数が増えていく予定。エアバスA350-900型機は、ボーイング777型機の後継として順次導入され、国内線仕様のボーイング787-8型機は、4機が導入される計画です。