【樹懶】って読める?読めない!「読みたい漢字ファイル」vol.5
その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。
今回は、やたらと画数の多いこちらから。
「き…」で思考停止しますよね。
ただこの2文字め、どこかで見たような… 日本酒好きのあなたならもうお気づきでしょうか。
最近海外でも人気の山口県のお酒「だっさい」。これを漢字で書くと「獺祭」です。
でもこの「獺祭」の「だっ」は、けもの偏。ということは、動物?

「獺祭」の「獺」は、かわうそ(写真・上)のことです。
かわうそが、獲った魚をずらりと並べてお祭りをしているような様子から、資料などをたくさん広げて調べ物をしている状態を指す言葉なんだそうです。
と、本題からずれましたが、上の写真を見て、今回の漢字の「樹懶」と似ているな、と気づいた次第。
そうです「樹懶」は動物です。
木に登る動物で、このかわうそに似ているというと、何がいるでしょう。
ではヒントです。「樹懶」の二文字め、「懶」の字には「ものぐさ」という意味があるそうです。樹の上で日がな一日だら〜っとしているものぐさくんと言えば…
正解は…

【樹懶=ナマケモノ】です。
「ちなみに私ら、動作がゆっくりなだけで、怠けているわけではないんですよ」とでも言いたげなつぶらな瞳。
でもナマケモノって、1日の睡眠時間が約20時間だそうで、やっぱりナマケモノのそしりは免れない…?
なんでこんな失礼な名前&漢字の当て字がついたかというと、元々は英語名の「sloth」(怠惰、ものぐさ、ゆっくり、などの意味)から来たそうなんです。英語圏の人たちが先につけた名前ですから、と責任転嫁しつつ二問めへ行きましょう。
二問目は…

いかがですか? 鳳凰(ほうおう)の「鳳」(ほう)がついた梨ですよ? なんだか叶姉妹の食卓にでも上りそうなゴージャスなフルーツっぽいじゃないですか?
そうです、果物です。
梨の字は付いていますが、梨関係ではありません。梨っておいしいけど、見た目は限りなく地味ですもんね。
ちなみに「鳳凰」というのは、羽が5色の想像上の高貴な鳥。でもこの果物にそんなイメージはありませんでしたね。だって日本では大体缶詰でいただくんですから。
「鳳梨」は南国の果物です。
ハワイにはこの果物に特化したテーマパークもあるんですよ。行ったことのある人も多いかもしれません。「鳳梨」のソフトクリーム、おいしいですよねぇ。
さあ、もうわかりましたね。
正解は…

【鳳梨=パイナップル】です。
「鳳梨」は江戸時代後期に日本へ入ってきた頃に呼ばれた漢名(中国由来の呼び方)で、そのまま「ほうり」と読む場合もあります。
「パイナップル」は英語圏から入ってきた呼び方で、「pine=松」の「apple=果実」という意味。パイナップルの実がなっている様子って、確かに松ぼっくりに似ていますよね。

いかがですか。缶詰ではなくて、葉の部分がついた生パイナップルを見ると、ゴージャス感が漂っていませんか?
ちなみにこの実の上にある葉の部分、王冠を思わせる形状で、前述の「鳳凰」の尻尾に似ていることから「鳳梨」と呼ばれるようになり、さらには風水で、幸運を呼び寄せる果実と言われるようになったとか。
それではまた次回をお楽しみに…
文/伊波裕子
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